集客ピックアップ役立つシステム

営業時間内も空き個室を15分単位で「仕事場」として提供できるマッチングアプリに注目!! 【イマココ】

2019年12月4日 8:25 am

 飲⾷店で日中に発生する空席をワークスペースとして活用できるワークスペースマッチングサービス「イマココワーク」が、「CHEESE SQUARE AVANTI 新宿東口店」(東京・新宿三丁目、運営=TBIホールディングス)や「神戸牛しゃぶしゃぶ 肉邸 金山」(東京・六本木、同=プレジャーフーズ)などで導入されることが決まった。

 イマココ(東京・成増、島村亜星社長)が、「山手線沿線でWi-Fiと電源が使え、駅から徒歩3分以内」という条件の店舗をターゲットに7月から営業を始めたサービスで、すでに16社200店舗超から出店希望が寄せられているという。現在、上記2店舗を含めて計6店舗での導入が決まっている。

 WEB会議や打ち合わせなどに最適な飲食店の個室スペース(店舗により個室ではない場合もあり)を予約無しで利⽤できるサービスで、利用者は現在地の近くにある利用可能な店舗をマップで探し、チェクインとチェックアウト時に設置してある専⽤QRコードをスマートフォンで読み込むだけで利用できる。利⽤時間は15分単位で料⾦は⾃動計算されて利用者が登録したクレジットカードで決済する仕組みだ。 領収書の発⾏にも対応し、登録会員が1⼈いれば、複数⼈でも利⽤できる。

料金表の一例

 店舗側は「イマココワーク」のシステムに登録し、提供できるスペースがある時は情報を公開するだけで済む。導入に際して設備コストやオペレーションコストはほとんどかからない。利用料金は15分につき100円以上で店側が自由に設定でき、ワンドリンクの注文を必須にしたり、フリードリンク代込みにするなどの条件も付けられる

 ランチなど通常の営業中でも空いている個室やスペースを用意できれば、同サービスを利用でき、貸し切りの時やお客さんで満席になりそうな時などは非公開に変更することで、アプリに表示されなくなる。そのため同社によると、「さきほどまでは公開だったものの、着く前に非公開となり席がなかったということも起きうるかもしれない」という。

 利用料金のうち70%が店舗側に支払われるため、人手がいらず調理の手間がかからない空きスペースを収益化できるという。また、利用期間の定めや解約にかかる費⽤も発生しないため、試験的に導⼊することも可能だ。

 今後、店舗が増えれば月額定額制のサブスクリプションや法人向けのプリペイド(前払い)なども提供する予定で、2021年3月末までに都内で80店舗での導入を目指す。