アサヒビールは、飲食店などからの要望を受け「マルエフ」の愛称で親しまれる〈アサヒ生ビール〉の中瓶500mlと缶250ml、〈アサヒ生ビール黒生〉缶250ml(数量限定)を2月14日に発売する。
塩澤賢一社長は「250㎜缶を出すことで家庭でも『ハーフ&ハーフ』や『ワンサード』(マルエフ2:黒生1)の提案を進める一方、業務用では缶の再発売後に飲食店から瓶の復活を望む声が数多く寄せられたことから〈マルエフ〉の中瓶を投入し、家庭用との連動をさらに進める。業務用市場では樽生と中瓶の2本立てでブランド認知を強めていく」とラインナップ拡充の意図を語った。
〈アサヒ生ビール黒生〉は、2022年2月に「復活の黒生」として発売し、2022年の販売数量は当初計画100万箱を大きく上回る181万箱となった。
ちなみに〈マルエフ〉の名前の由来は、商品開発する際に社内での呼び方として付けている「開発記号」で、当時の開発記号であった「マルエフ(F)」が、そのまま愛称として定着したという。なお、「マルエフ」のエフは、低迷するアサヒを復活させたいという想いからフェニックス(Phoenix)がもともとの由来だったが、頭文字がPであることが判明し、幸運(Fortunate)という由来にひっそりと訂正。現在は缶やPOPに「Fortunate Phoenix」と表記している。