
かき氷の全自動調理ロボット〈Kakigori Maker〉やスマートコーヒースタンド〈root C〉などロボティクスを活用した製品の開発・販売などを手掛けるNew Innovations(東京・豊洲、中尾渓人社長)は、幅800〜1200mmのスペースに設置できる省スペース対応のハンバーガー全自動調理ロボット〈Burger Cooker〉を開発し提供を始めた。
〈Burger Cooker〉は、ハンバーガーで使用する各種材料の保管やバンズの加温・焼成からビルドアップ、包装までを自動で行う調理ロボット。導入店舗の厨房レイアウトやメニュー、調理マニュアルといった各企業のニーズに応じて規格調整やカスタム開発することを前提とした製品のため規定サイズなどはないものの、今回、サービス開始に合わせて、幅900×高さ1800×奥行750㎜のパイロット版を製造した。
パイロット版では、AC100V電源1口とAC200V電源1口が必要となり、1時間で最大120食分のハンバーガーを製造(1食あたり55秒)。調理の予約や割込み調理などにも対応し、タッチパネル操作で指示するだけで調理から包装まで完了する。60食分超(バンズ60食分、パテ72食分、野菜類67食分、ソース類、その他14食分、包装資材600食分以上など)の食材や資材を保管でき、店舗スタッフは事前の仕込みをするだけで済む。
導入費用についてはカスタマイズ前提のため幅はあるものの、本体に関しては1台1000万円前後の価格が目安となり、別途初期開発費用なども必要となる。ターゲットとしては、ハンバーガーチェーンのような、特有の細かいレギュレーションのある業態を想定している。
同社では「〈Burger Cooker〉という製品を販売するだけではなく、経営方針や他の投資も踏まえた最適解を共創し、現場オペレーションと経営戦略を結ぶための要件整理や構想段階から支援していく。許容される機器サイズ、自動化対象メニュー、SKU(受発注・在庫管理を行うときの最小の管理単位)、工程などの全ての要素を勘案しながら、社内外の協力のもと最適解を精査し個社のニーズを反映させていく」としている。
※参考ページ
放置で大丈夫⁉ 全自動かき氷ロボが凄すぎる!【New Innovations】
https://foodfun.jp/archives/27834