
UCCグループのUCC上島珈琲は、水素を熱源とすることで燃焼時にCO2を排出しない水素焙煎コーヒーの量産を世界で初めてスタートし、4月23日に初の業務用レギュラーコーヒー豆製品を発売した。
グループの業務用食材ECサイト「フーヅフリッジ」などを通じ、水素焙煎による甘味とクリアな後味などが特徴の〈UCC Cafe Nature 水素焙煎コーヒー シティロースト(豆)300g〉5180円(「フーヅフリッジ」での販売価格・以下同)と、香ばしい深い苦味とコクや水素焙煎による口当たりの良い後味を訴求する〈UCC Cafe Nature 水素焙煎コーヒー ダークロースト(豆)300g〉5220円を発売した。
一般的なコーヒーの焙煎の熱源は天然ガスを使うためCO2が排出される。一方、水素焙煎
の熱源は水素なのでCO2の排出はゼロとなり、これまでの焙煎に比べて幅広い温度で焙煎できるため、今までにない水素焙煎ならではの味わいを創り出せるという。
UCCグループは「2040年までのカーボンニュートラル実現」への取り組みの1つとして水素焙煎コーヒーに挑戦。構想から約4年を経て静岡県富士市のUCC富士工場に導入した、年間約6000tの製造能力をもつ世界初(同社調べ)の大型焙煎機「HydroMaster/ハイドロマスター」で量産に入った。今後も同焙煎機を活用して環境にやさしい、新しいおいしさを追求したコーヒーの開発を進める方針だ。