飲食店の空席をワークスペースとして提供するサービスがじわりと広がりを見せる中、テイクアウトアプリから飲食店の空きスペースを予約できるサービスが現れた。定額制テイクアウトアプリ「POTLUCK(ポットラック)」(https://www.pot-luck.jp/shopentry)を運営するRYM&CO.(東京・渋⾕、⾕合⻯⾺社長)は、「POTLUCK」加盟店舗が空き時間の空席をワークスペースとして提供して売上を上げられるように、通常のテイクアウト1食分のチケットで店舗の空きスペースを貸し出せる仕組みを導入した。
「ポットラック」は定額制でテイクアウトを利用できるアプリで、飲食店は初期費用や月額利用料をかけずに、利用された回数(利用されたチケットの数)に応じて売上の一部(割合などは非公表)が還元されるサービス。
今回、テイクアウトのメニューを購入するチケットに加えて、飲食店の空き時間をワークスペースとして利用できる「テレワーク利用」チケットを新たに導入。これにより、利用者はテイクアウト1食分を購入するのと同様にチケットを店に支払うことで、料理ではなく、空いているスペースを利用できるようになる。空席利用で使うチケットはテイクアウトのチケットと同様の取り扱いとなり、利用回数にカウントされる。
飲食店は、利用者に空いている席とサービスドリンクを1杯提供。サービスドリンクは、店側が注文できるドリンクを限定することも可能だ。また、利用時間についても、〇時間までと制限を設けたり、ランチタイムは利用できないようにするなどの設定もできる。後日、テイクアウトのチケット利用と空席利用のチケットを合わせた利用回数に応じた売上がRYM&CO.から支払われる。現在は東京・渋谷を中心に9店舗で導入しており、利用状況に応じて拡大を検討する。
「ポットラック」は、利用者が月額7080円(税別・以下同)で毎月12食分を利用できる「12食プラン」や、同1万1900円で毎日1回利用できる「毎日プラン」などを購入して利用するサービス。現在、約250店舗が導入しており、約700種類の料理をテイクアウトメニューとして掲載している。