外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンはこのほど、外食・中食で喫食された肉メニューについて調査した。牛肉、豚肉、鶏肉を使った料理別のサービング数で推移をみると、直近1年(18年7月~19年6月計)の成長率は、鶏肉が2.7%増、豚肉が0.1%増、牛肉が0.4%増で、鶏肉料理が最も増加した。鶏肉料理の増加は4年連続。
鶏肉料理の業態別のサービング数の18年7月~19年6月計における成長率は、外食業態(クイックサービスレストラン、フルサービスレストラン計)で3.1%増、小売業態で2.3%増と、いずれの業態でも増加していた。
鶏肉料理の喫食者比率推移は、30~49歳の男性が最も多いが、増加への寄与度をみると、14%を占める14才以下の子どもと、17%を占める50~79歳の男性の増加が最も貢献している。
「CREST」を実施している世界13か国のトレンドをみても、鶏肉メニューの喫食数が増加中だ。その理由について同社は、「健康志向、価格、サスティナビリティ(出荷までにかかる生育日数、餌の量、二酸化炭素の排出数)などの観点から、チキンの消費が増えていると考えられる」と分析。「日本でも、健康志向、今後の消費増税の影響による節約志向、中国の豚コレラ問題などの影響から、今後も鶏肉料理の喫食増が見込まれる」とする。
詳細はhttps://www.npdjapan.com/press-releases/pr_20190917/で確認できる。