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とろ~り伸びてコクのある味わいは植物性なのにチーズそのもの!?【カゴメ×TWO】

2024年10月2日 2:33 pm

 健康志向やインバウンド需要により、動物性食材不使用のプラントベースフード(以下PBF)のニーズは年を追うごとに増えている。各メーカーから発売されるさまざまなPBFは、味のよさや簡便性から外食業界でも重宝されている。

 そんな中、カゴメと植物性食品のブランド「2foods」を手掛けるTWOはこのほど、両社が共同開発したシュレッドタイプのプラントベースチーズ〈Ever Cheese(エバーチーズ)〉冷凍・500g×10袋を、業務向けに発売した。

〈Ever Cheese(エバーチーズ)〉

 同製品は、複数のでんぷんや植物性原料を組み合わせることで、乳製品不使用なのにチーズのようなジャンクなおいしさととろける伸び、コクのある濃厚な味わいを実現した。

 人参を使用することで鮮やかな色合いにし、大豆飲料によりコクや味の厚みが出るように開発。自然解凍後、ピザやグラタンなどにかけて加熱するだけで提供できる。なお加熱調理を前提とした製品設計のため、解凍後そのままの使用は推奨しないという。

 コレステロールゼロで一般的なチーズと比較してカロリー約32~52%オフ、脂質約62~71%オフのため、健康志向にも訴求しやすい。

 いったいどんなでんぷんや原料を使い、どんな割合で配合しているのか気になるところ。両社に聞いたところ、「そこは企業秘密で……」ということだった。なお、理想の伸びを実現するために2年半を費やし、数百種類の中から導き出した黄金比率は特許出願中だという。

〈Ever Cheese〉アレンジのチーズピザ

 両社は21年4月に包括業務提携契約を締結し、双方の強みを生かしたプラントベースフードの共同開発を開始。22年3月に〈Ever Egg(冷凍タイプ)〉、23年4月に〈同(常温タイプ)〉、24年3月には派生製品として〈同(たまごサラダタイプ)〉を発売してきた。

 TWOは「プラントベースチーズの世界市場は30年までの年平均成長率が12.5%と予測されている。日本でも大手乳製品メーカーをはじめプラントベースチーズ市場に新規参入する企業が増えている」と開発の背景を説明し、カゴメは「125年にわたり野菜を研究してきた当社の強みを生かし、植物原料のみでチーズのような伸びや色味、コクと厚みのある味わいを実現した」という。

 TWOが運営するPBFレストラン「2Foods」渋谷ロフト店・銀座ロフト店の2店では、10月1日から〈エバーチーズのクロワッサングラタン〉1090円を提供しているので、味が気になる人は足を運ぶのもいいかもしれない。

〈エバーチーズのクロワッサングラタン〉