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外国人スタッフとの連絡・対話がスムーズに! 13言語に対応した従業員管理システムリリース【カミナシ】

2024年9月2日 2:33 pm

 主にデスクワーク以外の業務を行うノンデスクワーカーの人材不足は、デスクワーカーよりも深刻となっている。その対策として、「外国人労働者やパートタイマー・アルバイトの採用・活用」を進めたり、検討している企業も多いだろう。

 一方で、技能実習制度に代わる育成就労制度により外国人労働者は転籍しやすくなるため、従業員の早期戦力化や定着率向上に向けた施策に取り組まなければ、今後、人材の流動性はより高まることが予想されるという。

 このようなリスクを軽減するため、現場DXプラットフォーム〈カミナシ〉シリーズを提供するカミナシ(東京・神田、諸岡裕人社長)は8月27日、外国人材など現場従業員とのやりとりをサポートする〈カミナシ 従業員〉をリリースした。すでに、飲食業・製造業・介護・ビルメンテナンス・バス・タクシー業界など39社での導入が決まっている。

 多くの現場では現状、現場従業員と総務部門や現場管理者との情報のやりとりを「紙」や「口頭」で行わざるを得ない非効率な状況に置かれている。その背景には、業務用端末やメールアドレスが付与されていなかったり、雇用形態・勤務時間・勤務場所・国籍が多様なため、同じ業務連絡を朝礼や掲示板などを通じて何日間にも渡って伝えたり、日本語が不得手な外国人従業員には通訳や監理団体、登録支援団体を通じて伝えたりといった必要が生じている。

 そこで〈カミナシ 従業員〉では、従業員への業務連絡の一斉配信や既読管理、外国人従業員に対する生活面サポートのための連絡など、現場管理者・総務部門と従業員間のあらゆる情報のやりとりを1つのサービス上でスムーズに行えるようにした。

 同サービスでは、業務連絡を配信する「お知らせ」や給与明細などを総務や現場管理者が日本語で送信すると、従業員は「受取手(従業員)画面」で自身の設定した13言語(※)のどれかで閲覧できるようになる。
(※英語・中国語(簡体字)・同(繁体字)・韓国語・ベトナム語・タガログ語・タイ語・インドネシア語・タミル語・ミャンマー語・ネパール語・シンハラ語・ポルトガル語)

 また、今秋提供開始予定の「チャット」機能では、Aさんが日本語、Bさんがベトナム語という風にチャットをする従業員同士が異なる言語を設定した場合、Aさんが日本語で送った文章がBさんの画面には日本語・ベトナム語が併記された状態で表示され、それにBさんがベトナム語で返信すると、Aさんの画面にも日本語・ベトナム語が併記された状態で表示されるという。

サンプル画面

 このほか、ログイン用のIDとパスワードが各自に発行されるのでメールアドレスなどが不要で、現場従業員は管理者や他の従業員、総務部門に向けて業務報告やシフトの交換依頼なども直接やり取りできるようになる。

 利用するには初期費用と、月額料金として税別3万円〜(100ユーザーまで)が必要となり、100ユーザー以上では10ユーザー単位で費用が追加される。

 今秋には「チャット機能」のほか「AI校正機能」の提供も予定しており、今後も現場管理者・総務部門と現場従業員がやりとりできる情報の範囲を広げる機能開発を推進し、2026年7月までにユーザー数10万人を目指すとしている。