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都内レストランでネコ型配膳ロボを3カ月間試験導入【Drone Future Aviation】

2021年2月14日 9:47 am

 コロナ禍で少しでも接触を減らすと同時にオペレーションの軽減にも役立つとして、配膳ロボット導入を検討する店舗が増える中、親しみやすいデザインで集客にも役立つネコ型ロボットが現れ、東京都内のレストランで試験導入された。

 ドローン機体などを販売するDrone Future Aviation(東京・渋谷、波多野昌昭社長)は、中国の大手ロボットメーカー「Pudu Robotics」が開発し、すでに10カ国以上で2000台以上が稼働しているネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」の取り扱いを開始。2月5日から3カ月間の予定で、FineFastFoodsが運営する東京・御茶ノ水のイタリアン「Gaston&Gaspar 御茶ノ水ソラシティ店」で試験することとなった。

 「BellaBot」は、ディスプレイ上に表情が表示され、例えば頭をなでると喜んだ表情になったり、料理をずっと取らないと不機嫌な表情になったりとさまざまな感情を表現し、簡単な発話も可能な点が特徴だ。複数のセンサーを搭載し、障害物を検知した場合はぶつかる前に止まるなど安全性も確保。天井にマーカーラベルを設置することで、ロボットの動線をプログラミングする。トレイは4層あり、1層当たり10㎏まで乗せられる。4.5時間の充電で13~14時間稼働し、サイズは幅565×奥行537×高さ1290㎜となっている。

 店に導入する際には、ロボットが通る通路の幅が80㎝以上(1台の場合)で、段差がなくフラットであること(最大傾斜角は5度)、天井の高さが2~8mであること、Wi-Fiが使えることなどが条件となる。

 今回の試験導入では、実際にテーブルや人にぶつからずに動作するかや配膳できる料理の種類の見極め、お客さんの受容性やリアクション、費用対効果などを検証するという。

 購入には一括購入とリースの両方があり、価格はソフトバンクロボティクスが提供している「Servi(サービィ)」よりも安価になるという。