ぐるなびとエプソン販売は、初の共同事業として飲食店を五感に響くメディアとし、食材や食品などの販促に活用する新サービス〈ミセメディア〉(https://misemedia.jp/)を開発し、10月1日から提供を始める。
〈ミセメディア〉は、飲食店内に設置したプロジェクターなどの大型ディスプレイにスポンサーの商品の魅力を伝えるコンテンツを放映しながら、スポンサーが訴求したい商品を使ったメニューフェアも開催することで、来店客に映像を見ながら実際に喫食するという五感に響く体験を提供するサービス。
メニューフェアやサンプリングの提供などで予期せぬ偶発的な出会いを提供するとともに、店員がおすすめすることによるPR効果も期待できるとしている。
また、滞在時間の長さと複数人での話題喚起につながる点も特徴の1つで、2023年10月に実施したテストマーケティングのアンケート(有効回答700人)によると視認率は68.4%だった。さらに、アンケートや接客による声がけなどを通じて、体験直後の生の感想を収集することもできる。
〈ミセメディア〉で場を提供する飲食店には広告収入が入る仕組みで、大型ディスプレイがない場合はエプソン販売が無償で提供する。映像を放映するのみのプランも用意しており、メニューフェアを利用する場合は4月、7月、10月、1月を開始月として1カ月単位での実施を基本とする。
当面はぐるなびが選定した、都内の「鮨×炭火焼き居酒屋 リリー 渋谷店」(渋谷)や「味噌と鮮魚と純米酒 穂〜みのり〜」(有楽町)など20店舗が対象となり、20店舗全店でプロモーションするプランを食品・飲料メーカーや地方自治体などに提案していくという。
今回の共創は、飲食店の売上拡大や顧客づくりに貢献する新規サービスの創出を検討してきたぐるなびと、顧客の困りごとを起点とした新しいビジネスモデルの開発を行ってきたエプソン販売の意図が合致したことで実現した。