〈ヤマサ 卓上特選しょうゆ（業務用）〉
「醤油の風味が損なわれない」「酸化しづらいので醤油本来の味わいを長く保てる」――こうした理由から、割高ながら、業務用でも急速に導入が進んでいる酸化防止容器入り醤油。
しかし、海鮮系の居酒屋や寿司店など、酸化する前に消費してしまうような和業態では、さほど酸化を気にしなくても、その前になくなってしまうという現実があった。
そこに目を付けたのがヤマサ醤油だ。鮮度保持機能をそれほど必要としないユーザー向けに、〈ヤマサ 卓上特選しょうゆ（業務用）〉（360ml×12）を８月21日に発売する。
同社が製造するJAS特級規格の中でも、うま味成分の高い特選醤油を使用し、深い香りやコクのある味が特徴。酸化防止構造ではないものの、注ぎの調整がしやすく、キャップ付きボトルで衛生的だ。つめ替え不要なので、作業の時短にもつながる。醤油をよく使う業態に合わせ、「和傘」をイメージしたパッケージデザインは卓上に置いてもしっくりくる。醤油の利用頻度が高い店舗には打ってつけかもしれない。
ヤマサ醤油といえば、2009年８月に酸化防止構造の画期的な製品〈鮮度の一滴〉を発売。醤油業界に一石ならぬ「一滴」を投じた。そんな同社が、飲食店の「酸化防止容器製品は割高でなかなか導入できないが、従来の醤油さしは管理が大変だし、かといって卓上醤油はよく使うし…」という悩みに対して、痒い所に手が届くような製品を発売するとは、ニーズを的確に把握しているといえよう。
