ピックアップ仕入れ・受発注HP/サイト/アプリ

リンガーハットとAI需要予測システムを共同開発! 自動発注とシフト管理のアプリを直営全店に導入!!【パロアルトインサイト】

2024年3月18日 8:42 am

 2017年に創業し米・シリコンバレーに本社を置くAIテクノロジーカンパニーのパロアルトインサイト(石角友愛社長)と長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」やとんかつ専門店「とんかつ濵かつ」を運営するリンガーハットは、共同でAIを搭載した需要予測システムを開発し、同システムをベースにした「自動発注アプリ」「店舗シフト管理アプリ」を「リンガーハット」と「濵かつ」の直営全 492 店舗に導入した。

 両社は2021年12月から社内での売上予測モデルの運用を始めるなど検証しながら開発・活用を推進。これまで両アプリを導入した店舗では、業務の負担軽減や判断精度の向上が実現しており、「店舗シフト管理アプリ」により、毎月十数時間を要していたシフト作成業務が、わずか数時間で終わるなど大幅な作業効率化につながっているという。

 同システムは、販売実績や気象情報、地域別情報から消費者の需要を予測し、在庫管理やスタッフ配置を効率化することで人手不足解消に寄与するよう開発された。また、災害時やパンデミックなどの非常時には直近のデータ変化を反映する機能を搭載し、自然災害や緊急事態にも対応できるようになっている。

 今後リンガーハットでは、両アプリの活用を本格化することで、変化する消費者ニーズへの迅速かつきめ細かな対応と、それに伴う業務効率化や在庫の最適化による人材不足解消や食品ロス減少といった取り組みをさらに推進する構えだ。

 パロアルトインサイト代表の石角友愛氏は、「AIを用いた需要予測システムは、飲食業界が直面する人手不足と食品ロスという二重の社会課題に対する革新的な解決策につながります。販売実績や気象情報、地域情報といった複数のデータポイントを基に消費者の需要を予測し、1日の予想売上を算出することで、店舗運営の効率化を実現。これにより店舗は適切な発注量を決定し、在庫管理を最適化し、スタッフの配置を効率的に行うことが可能になります。このAIを用いた需要予測システムの成功は、食品ロス削減と人手不足問題の解消に向けた重要な一歩だと考えます。これからもさまざまな産業での技術サポートを通じて、社会課題の解決に寄与していきたいと思います」とコメントしている。