酒類資格持つ女性のみで審査する初の日本酒コンクール開催！ グランプリは〈天山〉に!!【SAKE女の会】

　一般社団法人日本のSAKEとWINEを愛する女性の会（略称：SAKE女の会）は、国内初の女性酒専門家が審査を行う「第１回 Japan Wowen‘s SAKE Award～美酒コンクール2023～（通称：美酒コン）」を開催し、146社・317アイテムの中から、「美酒 of the Year 2023」に天山酒造（佐賀・小城）の〈天山純米全麴仕込み 20年熟成〉を選出した。

　SAKE女の会は、会員数2000人で友好団体を含めると約１万2000人のネットワークを持つ女性を中心とした日本産酒類の普及団体。「美酒コン」は、「日本の伝統文化の継承」「地域経済の活性化」「女性が活躍する社会の実現」を基本理念とし、日本酒を対象に酒類資格を保有し十分にテイスティング能力のある女性が厳正に審査を行うコンクールで、今回初めて開催したもの。

　独立行政法人酒類総合研究所品質・評価研究部門副部門長の藤田晃子氏や実業団日本酒部連盟代表幹事／SOMPO日本酒部部長の三浦史野氏など５人の特別審査員と、酒造技能士や唎酒師、ソムリエなどの酒類資格のうち日本酒の資格１種を含む２種以上の資格を取得している一般審査員が審査した。

　SAKE女の会代表でコンクールコーディネーターの友田晶子氏は、「女性審査員だから、フルーティーなお酒やライトなお酒、低アルコール酒に人気が集まるだろうという予測とは裏腹に、リッチ&ウマミタイプやエイジド（熟成）タイプの評価が非常に高かったことが驚きでした。それも、日本酒キャリアの長い審査員やワイン愛好家の審査員の評価が高いというわけではなく、Z世代など若い審査員からも高評価だった点が非常に面白い」と総評した。

　また同コンクールは、部門カテゴリーを今までのような特定名称ではなく、「スパークリング部門」「フルーティー部門」「ライト&ドライ部門」「リッチ&ウマミ部門」「エイジド部門」「ロウ・アルコール部門」といった香味別にした点も特徴としており、それ以外にも「ソムリエ賞」「Z世代賞」「CA賞」「ラベル賞」なども用意。各部門の金銀入賞の総数は119アイテムとなった。

各部門での結果は以下の通り。