コロナ禍は飲食店のメニュー構成にも大きな影響を及ぼした。需要が不安定になり出数を予測できない状況が続いたことから、長期保存しづらい野菜は廃棄することが多くなった。その結果、特に居酒屋などで野菜を使うサラダ料理がメニューから減っていった。
そのような状況に対してキユーピーは、飲食店が回復基調にあることから2019年比で約３割に落ち込んだという居酒屋でのサラダ需要の回復を目指し、１杯目のドリンクと一緒にサラダを提供することを推奨する「カンパイ、サラダ。」の提案を始めた。
ビールやハイボールなどそれぞれの酒にあったサラダを紹介するパンフレットも作成した
食事の際に最初にサラダを食べることで急激な血糖値の上昇を防ぐ「ベジファースト」の認知度が高まっていることやヘルシー志向の強まりを受けて、同社では居酒屋でサラダを最初に食べることを促すメニュー提案に力を入れることとした。
岩田清司執行役員兼フードサービス本部長は「最初にサラダを食べることで、アルコールへの罪悪感も低減できるかもしれない。ビールやハイボール、ワイン、日本酒などそれぞれの酒に合うサラダとドレッシングの組み合わせの提案書も作成しており、これから業態に合わせて提案していく」と説明した。
キユーピー・岩田清司執行役員兼フードサービス本部長
「カンパイ、サラダ。」用に酒とサラダのセットメニューの具体例を紹介するパンフレットなども作成しており、賛同した店舗が求めればＰＯＰなども用意し、「カンパイ、サラダ。」を盛り上げていくとしている。
