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非喫煙者の7割が「席ではタバコを吸わないでほしい」と回答【エルゴジャパン】

2023年5月30日 2:43 pm

 店内完全禁煙の飲食店もだいぶ増えてきた印象がある中、喫煙室を設置したり外では喫煙OKにしての完全分煙店、電子タバコのみOKの分煙店、昔ながらの全席喫煙OK店などさまざまな店がある。

 高性能喫煙ブースの販売を手掛けるエルゴジャパン(東京・大崎、安田光守社長)が、20代以上の非喫煙者605人に「飲食店へ喫煙者と一緒に行った場合、気になることは?(複数回答)」と質問したところ、最多となる約7割の69.4%が「席で吸わないでほしい」と回答した

 次いで「席で吸えても煙がかからないようにしてほしい」が20%、「喫煙室または外の場合、タバコのニオイが席まで持ち込まれてしまうこと」が19%という順となった。

 「飲食店における望ましい分煙環境」について、最も多い回答は「完全禁煙」の61.8%となった。また「店の外で喫煙できる」は20.8%、「店内に喫煙スペースがある」16.5%と、分煙対策を挙げた人も一定数いた。

 なお、「喫煙者と食事に行く場合の飲食店を選ぶ際にどの喫煙環境のお店を選ぶか」については「完全禁煙の飲食店を選ぶ」が最多の46.4%な一方、次いで「あまり気にしない」が33.9%と、それほど厳しく禁煙を求めない人も一定数はいるようだ。

 次に、20代以上の喫煙者605人を対象に「非喫煙者と一緒に飲食店に行った際に気をつけるべきこと(複数回答)」を聞いたところ、「席で吸えても、なるべく吸う本数を減らす」という配慮が39.5%で最も多かった。続いて「席で吸えても、煙がかからないようにする」34.5%、「喫煙回数を減らす」24.0%が続いた。

 「飲食店における望ましい分煙環境」については、最も多い回答は「店内に喫煙できるスペースがある」の59.2%、次いで「店の外に喫煙できるスペースがある」26.0%、「完全禁煙」13.1%となった。

 なお、「飲食店を選ぶ際、どの喫煙環境のお店を選ぶか」では最多が「あまり気にしない」で40.3%、次いで「喫煙室がある飲食店を選ぶ」35.2%、「店の外に喫煙できる場所がある飲食店を選ぶ」12.4%と、分煙できるのであればやぶさかではない喫煙者も多いようだ。

 非喫煙者と喫煙者がうまく共存できるようにするか、完全禁煙にするか、全席喫煙OKにするかは、ターゲット層やコンセプトによって合わせていき、客の入りによっては路線変更するのもありかもしれない。

 この調査は2023年4月9~10日に20代以上の喫煙者男女605人、4月21日に20代以上の非喫煙者男女605人に実施された。