コロナ禍により、自慢の料理やソースなどをパウチや缶詰などにして、ECサイトや店頭で販売する飲食店も増えてきた。とはいえ、缶詰の製造は導入のハードルが高いのがネックだ。
厨房機器や空調機器などのレンタル・販売を手がけるアイナス(兵庫県洲本市、大内晋社長)は、ビジネス向けの小ロット缶詰製造機器のレンタル3カ月プランを開始した。
プランは小型高温高圧調理機〈達人釜〉、真空缶巻締機、専用かごのセットとなる。月額費用は17万6000円。さらに月額費用を割安で半年レンタルできる、月額14万3000円の6カ月プランもある。メンテナンスや設置・撤収費用は無料。
さらに、同社の施設「アイナスフードスタイル」では試作もできる。自身で行う場合は2万7500円で、平日10~16時の6時間利用できる。「アイナスフードスタイル」に設置されているスチームコンベクションオーブンや真空包装機などを無制限で使用可能だ。
同社へ試作を依頼する場合は、1回あたり5万5000円で缶詰加工専任スタッフが代わりに試作を行う。
これまでの同社の最低レンタル期間は6カ月だったが、「もう少し短期間で貸してほしい」というニーズが多かったため、3カ月プランを新設したという。
小ロット缶詰の製造により、「食品ロスの削減、過剰生産の抑制、備蓄対策、人気メニューの缶詰化、常温長期保存といった利点がある」と述べる。