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外食大手の「卵メニュー」休止が約3割に拡大【帝国データバンク調べ】

2023年4月10日 3:26 pm

 鳥インフルエンザの拡大で鶏卵の供給が不足・価格高騰している中、外食産業では「卵メニュー」の休止・制限といった動きが相次いでいる。帝国データバンクが、上場する外食主要100社を対象に、2023年に入り卵メニューの休止・休売に踏み切った企業を調べた所、4月5日時点で28社と全体の約3割にまで拡大した。

出典:帝国データバンク

 同社によると、前月の調査から 10 社が新たに増え、中華料理やパンケーキ、茶わん蒸しなど、影響するメニューも広がりつつある。いずれのケースも、店先やホームページ、SNS などで「深刻な卵不足」「価格の高騰」を主な理由としていた。

 また、現時点で卵メニューの休止はしないものの、今後メニューの絞り込みなどで卵メニュー休止の可能性がある企業も 2 社判明。各社とも、加工用卵の輸入や代替メニューの開発など鶏卵不足への対応を急いでいるものの、鶏卵価格の供給減により「在庫確保量が非常に少ない」といった影響が出始めている

 帝国データバンクでは、「JA 全農たまごによれば、鶏卵 1kg(東京 M サイズ)の卸売価格は 350 円に達し過去最高値を更新するなど価格高騰も深刻化しており、卵メニューの取りやめといった動きがさらに広がる可能性がある」としている。