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梅酒製造後の梅をドライフルーツに加工し販売【チョーヤ梅酒×オイシックス・ラ・大地】

2023年1月26日 1:00 pm

 チョーヤ梅酒とオイシックス・ラ・大地は、梅酒を作った後の梅をドライフルーツに加工した〈梅酒から生まれた しっとりドライフルーツ〉を共同開発した。

 オイシックス・ラ・大地の会員や小売店などの流通網を使って販売するほか、チョーヤ梅酒が日比谷Barに業務委託して運営している東京・銀座の「The CHOYA 銀座 BAR」で、同製品を使った期間限定メニューを提供する。また、業務用での販売も予定しているという。

《The CHOYA 銀座 BAR》で提供する期間限定メニュー

 チョーヤ梅酒ではこれまで、梅酒を作るために熟成させた梅を肥料や飼料として再利用していたが、できれば人においしく食べてほしいという想いを持っていたという。そんな時、同社に梅を提供している和歌山県のJA紀南から、これまで廃棄されていた食材に付加価値を付けて販売するアップサイクル商品を開発・販売するオイシックス・ラ・大地を紹介され、今回の共同開発に至った。

 チョーヤ梅酒が梅酒用に使った梅をJA紀南に戻し、JA紀南でドライフルーツに加工。その商品をオイシックス・ラ・大地が販売するほか、パンやケーキなどほかの加工品に原料として使用するという仕組みを構築。約120gの梅から1袋(50g)分のドライフルーツを製造でき、年間で最低50tの梅をドライフルーツとして販売することでフードロスを削減する計画だ。

 さらに、「The CHOYA 銀座 BAR」では1月29日から2月28日まで、コラボメニューとして、梅のドライフルーツを使った〈燻製梅ドライフルーツ〉や〈梅の実入りチーズホイップ最中〉、〈至極の薫製梅ぷりん〉など5つの料理を盛り込んだ2種のアフタヌーンティーのコース料理(税込4500円と同5200円)を展開する。

 チョーヤ梅酒では「生産者支援になるとともに梅酒を作っている家庭でもマネできるものであることから、梅酒文化の維持と梅の需要拡大にも寄与できる」と今回の取り組みの趣旨を説明した。