日本ワインの文化振興・販売促進事業を展開するLASTSHIP(広島・五日市、山下武社長)は、同社が運営する日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム「わいんびと」で、全国の飲食店向けに提供を開始する。
「わいんびと」は、日本各地の日本ワイン生産者から直接ワインを取り寄せできる、日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム。8県20生産者が登録中だ(2022年12月21日現在)。
生産者直送方式により、流通によるワインへの負荷を最小限に抑え、デリケートなワイン本来の味わいを損ねることなく国内最短ルートでの配送を実現した。
また初めてでも安心して購入できるよう、生産者に直接ワインの質問や相談ができるメッセージ機能も提供している。
「わいんびと」はパソコン、タブレット、スマートフォン、各種端末から利用できる。ユーザー登録は無料で、初期費用や月額利用料といった料金は発生しない。同社は日本ワインの生産者から商品の売上の一部をマージンとしてもらう仕組みだ。
「わいんびと」の利用方法は、ユーザー登録後、
① 注文する商品を選んでカートに入れる
② カート画面で配送希望日などを入力して「この生産者から購入する」ボタンを押す
※注文は生産者毎に行う。配送条件や配送料は生産者毎に異なる。
③ 配送情報などを入力し、決済方法を選択して注文確定
※1梱包の上限本数を超える注文は、複数回に分けての決済となる。
──で注文完了となる。決済方法はクレジットカード(VISA、JCB、MASTER、AMEX)、Amazon pay、あと払い(ペイディ)から選択できる。なおあと払い(ペイディ)は個人のみ・法人不可。
注文履歴もマイページで一元管理されるなど、煩雑な請求業務もデジタル完結で簡略化を目指したという。
同社によると、日本酒や国産ウイスキーなどの国産酒の国際的な人気の高まりやコロナ禍、円安の影響などで消費嗜好にも国内回帰の流れが生まれてきており、日本ワインの需要は年々高まっているという。
日本ワインを取り扱う飲食事業者も増え始めている一方で、日本ワイン生産者のほとんどは中小零細事業者であり、少量生産で供給が安定しないため、大手流通に出回るワインはほとんどなく仕入れルートは限られているとする。
また、情報の少ない日本ワイン生産者との個別の取引交渉は困難を極め、輸入ワインに比べて利益率の低さから、日本ワインの取り扱いに二の足を踏む小売業者も少なくない。
飲食店は日本ワインを取り扱うことで、利用客の体験価値を高め、今後回復が期待される訪日外国人客への付加価値の高いサービス提供が可能となるという。
そのほか、日本ワインをヴィンテージで楽しむ体験を提供する「ヴィンテージレポート」や、日本ワインの可能性を拡げる「ブレンドワイン」の魅力発信など、店舗販促やワイン選びに使える情報提供も行っている。