予約・顧客管理システムの開発・運営などを手掛けるTableCheck(東京・銀座、谷口優社長)が、2022年8月1日から10月23日までの飲食店の予約データを集計したところ、8月15日に底を打ったインバウンド客の予約件数は、入国規制緩和の発表があった9月22日から一気に増加をはじめ、8月15日と10月23日を比較すると約18倍に急増していたことが明らかになった。
予約上位は、香港、米国、シンガポール、韓国、台湾の5カ国が上位5位を占めている。また上位10位のうち6割がアジア圏が占め、ヨーロッパ圏は9位にランクインしたイギリスのみだった。
さらに、インバウンド客の来店動向データを「来店予定日」集計でみてみると、日本人客が週末に増加する傾向なのに対し、インバウンド客は平日に来店する傾向が強く、ほとんどが観光として食事を楽しんでいる様子がうかがえる。
また、予約作成日集計のインバウンド客予約件数(9/22~10/23)が19088件なのに対し、予約来店日集計のインバウンド客予約件数(同)は6379件にとどまっており、まだ来店していないインバウンド客が多いことから、来月以降はさらにインバウンド客の来店が増加していくことが見込まれる。
なお、コロナ下であっても感染拡大局面や自粛要請がない期間のキャンセル率の全体平均は10%程度で推移していた一方、インバウンド客によるキャンセル率は25~30%で推移しており、3人に1人程度がキャンセルする傾向にあることも判明した。
同社は「年末に向けて、インバウンド客だけでなく日本人客もさらなる増加に向かう中、有効なキャンセル対策はもはや必須の状況といえる」と分析した。
この調査は、同社が運営管理する予約システム「TableCheck」を利用する全国の飲食店約6300店舗の、2022年8月1日から10月23日までの予約データを集計したもの。