アイリスオーヤマは11月1日、ソフトバンクロボティクスが開発・製造し、「焼肉きんぐ」や「とんでん」など多くの飲食店で導入されている配膳・運搬ロボット〈Servi アイリスエディション〉を、最大で5台同時に稼働できるように機能をアップデートした。
今回、新たに追加した「マルチロボット機能」では、それぞれのロボットが他のロボットの位置を正確に把握できるため、広いホールだけでなくキッチンの出入口や通路など狭いスペースもスムーズに走行する。これにより、料理の提供頻度が高く、人流が多い食べ放題の店舗などで、より効率的な配膳・下げ膳を行えるとしている。
ほかにも、走行音の変更や、配膳・下げ膳時など特定のシーンで発話するセリフの設定、独自の音声ファイルへの変更など、店舗のブランドや雰囲気に合わせてカスタマイズできるようにした。走行スピードについても、最高速度を従来の0.6m/秒から0.8m/秒に変更。速度設定の幅を広げ、環境に合わせてより安全でスピーディに移動できるようにした。
すでに北海道・札幌のサッポロビール園内の約800席のレストラン「ポプラ館」で4台を同時稼働しており、従来の半数以下のスタッフで店舗営業できるようになったという。
利用料金は、3年プランで月額税別11万9800円、5年プランで同9万9800円。そのほか、買い取りプランも用意している。