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2割が「一人鍋デビュー」を考え中!感染対策や他人への配慮不要が利点【HPグルメ外食総研調べ】

2021年10月15日 9:06 am

 コロナ第5波が収束しつつあるなか、少人数による忘・新年会コースを打ち出す飲食店も出始めているのではないだろうか。

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2021年8月23~24日の期間、全国の20・30代1044人(うち男性522人、女性522人)を対象に、「鍋に関するアンケート」を実施した。

 「この冬に一人鍋をしたい」と思う人は半数以上を占め、そのうち「これまで一人鍋をしたことがないが、この冬はしてみたい」が20%超と、5人に1人が一人鍋デビューを考えていることが明らかになった。

 ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員の有木真理氏は、「2020年に引き続き、『一人鍋』に人気が集まりそうだ。感染対策以外に、他の人への配慮がいらないという点もニーズを捉えている」と分析する。

 「一人だからできるおきて破りの鍋作法」では、「自分の好きな具材だけを入れた鍋」「直箸を使う」「具材を入れる順番はこだわらない」が上位にランクインした。

 「一人鍋で食べたい鍋」では、総合ランキング2位の「キムチ鍋」が1位に。「思い切り辛くしたい」「気をつかわず食べられる」などの意見が挙がった。

 そのほか、4位「カマンベールミルフィーユ鍋」、5位「もつ鍋」が新たに上位にランクイン。「独り占めしたい」「気兼ねなく1人で食べられる」などの理由がみられた。

 今回で第10回目となる「みんなの食べたい鍋ランキング」は、「すき焼き」が10年連続の首位を獲得。「特別感がある」「高級感がありおいしい」「家族がみんな好き」「すき焼きが嫌いな人はいないと思う(笑)」というコメントが寄せられた。

 昨年10位の「カニしゃぶ」は8位に、13位だった「湯豆腐」は10位にそれぞれランクアップ。「カニしゃぶ」は「美味しいし、たまの贅沢の時に食べます」、「湯豆腐」は「コスパがいい」「タレの種類によっていかようにも楽しめるから」などのコメントが寄せられた。

 感染対策や味つけへのこだわりで、大勢で一つの鍋を囲むということが難しくなっている昨今、一人鍋は居酒屋などでも受け入れられやすいメニューになっていきそうだ。