食品加工品(野菜・果物)

[常温]茹で戻して使う乾燥タイプの大豆ベーコン発売【エヌ・ディ・シー】

2022年6月3日 12:30 pm

 大豆を使った新食品の研究開発と製造販売を手がけるエヌ・ディ・シー(岐阜・各務原、市川吉徳社長)は5月30日、新たに開発した〈大豆ベーコン〉を発売した。

 同製品は大豆丸ごとから作られており、赤味の着色には深い紅麹を使い、合成着色料や保存料、化学調味料は不使用。従来の豚肉ベーコンの栄養素と比べると鉄分が4倍、食物繊維は7倍含まれており、さらに脂質は93%オフ、コレステロールはゼロというヘルシーな食材に仕上げた。

 同社は、新しい形状の大豆ミートを作ろうと試行錯誤していた時、中国でエビの消費が伸び、このままではエビが絶滅の危機に陥る、という報道を見たことから大豆で「代替エビを作ってみよう」と開発を進めていくうちに、エビよりもベーコンにそっくりな試作品が完成。そこで、代替エビは中断し、〈大豆ベーコン〉の開発へと舵を切り商品化にこぎつけたという。

 乾燥タイプでの製品で大豆の風味はそのままなので、茹で戻した後に炒めるなど味付けして仕上げ、スモークパウダーや燻製オイルを使うと、よりベーコンの風味に近づけられるという。ベーコンエッグやサラダ、サンドイッチ、ハンバーガーなどをプラントベースの食材で作りたい時に役立てられ、カフェやレストラン、ファーストフードチェーン店や惣菜などの加工食品での使用を想定。1年間保存でき、卸価格は5kgで税別8000円、750g×10袋で同1万2500円。