DDホールディングスの子会社で167ブランド437店(2021年1月末現在)を運営するDDHDグループの食材仕入れなどを手掛けるDDプラスと、飲食店向け予約・顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売するトレタは3月16日、中小飲食店向けに「仕入れ支援サービス」を始めた。
同サービスの対象は1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の中小規模の個人経営飲食店で、産地直接契約の青果を中心に、グロッサリー、酒・飲料など6カテゴリー600品目を365日間発送する。
今回のサービスは、コロナ禍の飲食店ではコスト削減が急務となっているものの、発注量が少ない中小規模の飲食店では仕入れ価格の交渉力が弱く、希望通りの配送日も設定できないなど、コスト面で大きな課題を抱えていることから、DDプラスのノウハウやルートを中小個人店に広く提供することでサポートする目的で開発された。
年間を通じて固定された低価格で提供できるため、仕入れコスト削減だけでなく、天候などの相場変動に左右されない安定化も実現。加えて、商品のサイズや品質を常に管理した高品質で一定規格の商品が提供される。これにより、中小個人店でも大手チェーン店並みの価格で、厳選された高品質な食材の仕入れが可能になる。
青果卸などのベンダーにとっても、コロナ禍で取扱量が減っていることから、新たな顧客獲得につながる効果を見込む。
トレタはトレタ導入店を中心とした飲食店とのネットワークを活用して「仕入れ支援サービス」の案内・提案を行い、運用を支援することで利用店の拡大と成果の最大化を目指す。利用店が増加すると、スケールメリットによるさらなる仕入れ価格のダウンや価格安定化も期待できるという。
サービス利用料は無料で、平時の月間青果発注額が10万円以上ある店舗が対象となる。