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平日ランチの予算額が「出前、デリバリー」「外食」ともに2年連続で増加【HPグルメ外食総研調べ】

2022年4月22日 8:54 am

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、首都圏・関西圏・東海圏の平日ランチの実態についてアンケートを実施したところ、「出前、デリバリー」と「外食」ともに2年連続で予算額が増えていた。同調査は3月1~9日に実施し、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳男女の有職者(職業が「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」の人)5469人から回答を得た。

 平日ランチの形態別予算を聞いたところ、最も高かったのは「出前、デリバリー」で平均1274円で前年を103円上回った。続く「外食店内」も平均1104円(前年1103円)と微増。ともに2年連続での増額となった。ちなみに最も安い「自炊、または家族などが作った食事・弁当」の平均も368円と前年比8円増だった。

 同社では「食材を中心とした物価の上昇も関係しているかもしれない。性年代別では、40代女性で『出前、デリバリーしたもの』が特に高く、平均1477円。20代女性では『外食店内の食事』が平均1269円と高かった。前年も同様の傾向が見られ、『外食店内での食事』は男性よりも女性で単価が高い傾向がある。女性は内食や中食の活用が積極的な一方で、外食する時には「ちょっと贅沢」を楽しんでいる可能性がありそうだ」と分析した。

 食べ方で最多だったのは「自炊、または家族などが作った食事」(34.9%)で、2年連続増となった。2位は「小売店や飲食店で購入した食事」(20.5%)、3位は「自分、または家族などが作った弁当」(18.8%)、4位は「社食、学食」(8.0%)、5位は「外食店内での食事」(6.9%)と続いた。5位までは前年と順位が変わっておらず、「外食店内での食事」は、2年連続で減少した。性年代別では「自分、または家族などが作った弁当」は男性よりも女性で高く、30代男性では「小売店や飲食店で購入した食事」が高かった。

 1年前と比べてランチの食べ方で増えているものを聞いたところ、「自炊、または家族などが作った食事・弁当」が28.7%で3年連続で最多となった。次いで、「小売店で購入したもの」が16.6%、「外食店からテイクアウトしたもの」が11.7%と続く。全体的に外食よりも、内食(自炊)や中食のスコアが高い傾向は変わらないものの、内食(自炊)や中食のスコアが前年比で下がった一方、外食のスコアは僅かながら伸びている傾向が見られる。性年代別では、20代男性では内食(自炊)、中食、外食いずれも増加傾向にある。また、20代男女では「自炊、または家族などが作った食事・弁当」も目立って高く、「若年層でランチの食べ方の変化が大きい」(同社)という。