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90℃以上の湯温保ちつつ自動給水する電気湯沸器発売へ【日本イトミック】

2022年2月15日 8:54 am

 日本初の業務用電気給湯器メーカーである日本イトミック(東京・押上、守屋浩文社長)は6月1日、飲用に最適な90℃以上のお湯を「いつでも」提供できるホットウォーターディスペンサー(卓上型電気湯沸器)〈EHWD-14〉を発売する。

 同製品には、内部の温度センサーで湯温を検知して90℃以上の湯温を保ちつつ、段階的な給水を行うことで大幅な湯温の低下を起こすことなく給湯できる独自制御技術「ステップボイル」(特許取得)が組み込まれている。また、自動で水を補給して沸かすため、給水などの作業も不要となり、ポットなどへの水の補給などにかかる手間が省け、省人化とコスト削減に貢献するという。

 性能的には、14Lの熱湯を360mlのカップ麺に使った場合、約39杯でお湯がなくなるが、「ステップボイル」を搭載した〈EHWD-14〉では湯温を維持しながら沸かし上げと給水を行うため、約50杯(単相200Vの場合)の給湯が可能になるという。

 用途に合わせて、ボタンを押し続けている間出湯する「継続出湯タイプ」と、ボタンを押すと決められた一定量を出湯する「定量出湯タイプ」の2種を用意。「定量出湯タイプ」はあらかじめ設定した湯量をワンプッシュで給湯するため、厨房内の希釈オペレーションやカフェカウンターでのティーポットなど、熱湯を利用して飲食を提供するオペ―レーションなどにも便利だ。

 このほか、従来型〈WKT-14〉シリーズより体積比で32%の小型化を実現。製品外観は厨房や店舗などに調和するステンレス仕上げとした。コンセントと給水を繋ぐだけで設置でき、排水施工も不要。残留塩素の味やにおいを除去し、おいしいお湯を提供できるよう、浄水器をセットにすることもできる。

 本体価格は、タイプや電源、浄水器の有無などにより異なり、14万8000~23万9000円となっている(詳細は下表参照)。