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キリンビールが3月から業務用・市販用ともに〈SPRING VALLEY 豊潤<496>〉販売

2021年3月1日 3:15 pm

 キリンビールは、3月1日から料飲店向けに、3月23日から市販向けにクラフトビール〈SPRING VALLEY 豊潤<496>〉(アルコール度数6%)を販売する。

 業務用としては、同社が展開するタップサーバー「タップ・マルシェ」限定の展開となる。また、同社の「スプリングバレーブルワリー直営店」でも提供する。

 IPLスタイルを踏襲し、〈キリン ラガービール〉の1.5倍の麦芽を使用することで豊潤な味わいを実現。4品種のホップを組み合わせることで個性が突出しすぎない、バランスのよい苦みと風味に仕上げた。

 また、発酵中にホップを投入して7日間漬け込むディップホップ製法を採用し、豊かでさわやかな香りとキレのいい後味を両立させた。主なターゲット層は40~50代。

 ちなみに名前の由来は、現行のスプリングバレーブルワリーのフラッグシップビールである〈496〉をベースにしたことによる。

 496とは何か? という疑問は、その数(自分自身をのぞいた)の約数の合計が、自分自身に等しくなる数、完全数を名前に冠したのだという。496以外には6、28などがある。要は完全数のように美しく、調和が取れた完璧なビールを目指す、ということだ。

 布施孝之社長は、「昨年はコロナ禍で外食ができないことから、クラフトビール缶製品の売上は前年比3割増と大きく伸びた」と述べた上で、
「飲食店だけの特別な存在だったクラフトビールを家庭でも楽しめる日常的な存在にしていくことで、外食への還流も起こり、ビール市場に大きなうねりが起こるのではないか。〈SPRING VALLEY 豊潤<496>〉を〈一番搾り/一番搾り 糖質ゼロ〉〈本麒麟〉に続く第3の柱にしたい」と話した。

 常務執行役員事業創造部長の山形光晴氏は、「家庭用と同時に『タップ・マルシェ』で提供することで認知の向上と飲用体験を創造していき、発売3カ月で約130万人の飲用を創出する」と意気込みを語った。

 目標販売数は大びん換算で160万ケース(2万kl)。