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紫外線殺菌ライトが直に当たりお客さんが大火傷!!使い方を間違えればコロナ対策が裏目に!

2021年1月26日 9:21 pm

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が再発令されるなか、スタッフには不織布マスクの着用や手洗い、日々の体調チェックを行い、お客さんには入口での検温実施や手指のアルコール消毒。閉店後は店内清掃の徹底──と、感染対策に心を砕いている飲食店も多い。

 しかし、知識を持たずに間違った対策をしてしまうと、お客さんに怪我を負わせるなど健康を害してしまう。場合によっては、重大な問題にまで発展しかねない。

 モデルとして活躍しているアリスムカイデさんが、ある飲食店へ行ったところ、両脚にひどいやけどを負ってしまったのだ。原因は、店内に何台も設置してあった紫外線ライトだ。

 1月22日のツイートには、「コロナ対策に力を入れていそうなお店を選んで食事をしたら、滅菌用の紫外線ライトで両膝下に火傷を負ってしまいました。 傷痕が残ってしまうかもしれないし、同じ事が起こらないよう気をつけてほしいです。」というツイとともに、経緯を画像メモで説明した。

 このツイートは、1月26日18時時点で6.6万リツイート・14.5万いいねがつく注目のつぶやきとなり、1月25日放映のフジテレビの番組「めざましテレビ」でも取り上げられた。

 ツイートによると、アリスムカイデさんがこの飲食店を訪れたのは昨年末のこと。このお店は少人数制で営業する予約制で、初めての利用だった。

 入店時に「店内には紫外線ライトが置いてありますが、あまり直接見たりはしないようにしてください」と案内をされた。

 アリスムカイデさんも「紫外線…?」と疑問に思ったものの、お店の人にそう説明をされたら、まさか人体に有害だとは思わないだろう。紫外線ライトは店内に何台も置いてあった。

 約2時間ほど食事を楽しんだものの、帰宅後には足に痛みと変色が起こり始めていた。翌朝は痛みで目が開かず、顔の皮まで剥けた状態に……。

アリスムカイデさんのTwitterより引用

 後日に脚の症状をお店に伝えたところ、「危険性があるのは知っていたが、コロナの方が怖かった」「ええ? 生足だったんですか? ストッキングも履いていなかったんですか?」「他にそんなことを言われたことがない」と、驚くような対応をされたという。

 紫外線による空間殺菌・滅菌装置を導入している飲食店はたくさんある。

 しかし、店内に置くタイプの多くはファンで空気を取り込み、内部の紫外線ライトで殺菌・滅菌してからクリアな空気を排出する仕組みで、紫外線が外に漏れず、目や皮膚に直接照射されないようになっている。

 天井付近に取り付けるタイプもあるが、地上から高さ2.1m以上に設置とされており、使用説明には人体に直接紫外線を当てたり、点灯中のランプを直接・間接で絶対に肉眼で見ないよう注意がなされている。

 一般社団法人日本照明工業会も、2020年8月に出した【一般向け】UV 殺菌装置に関するご注意というリリース内で、「UV-Cを利用する装置は、強い殺菌効果をもち、専門家向けの用途(医用・産業用)で活用されている一方、人間の目・皮膚への傷害や什器備品など悪影響を与えるため、利用には十分な注意が必要」と明記されている。

 閉店後、無人の店内や調理器具などに使用する紫外線殺菌装置にも、「使用時は周囲に人がいない状態で」「人体に直接当てない」「直接・間接でも絶対に肉眼でライトを見ない」といった注意説明があるはずだ。

 アリスムカイデさんは別に、特定の人や業種、紫外線殺菌装置を悪者にしたいのではない今後このような事態が再び起こらないよう、感染対策をする際は正しい知識を持ってほしい、と願っているだけだ。

 モデルにとって大切な脚に大きなやけどを負わされていながらも、「一年間大変だったけど、気を改めてまた一年頑張るためにおいしいものを食べようという気持ちで行ったお店だったので本当に悲しいです。今時期同じようなことが他の場所で起こっていてもおかしくないので、お店を営む方も、訪れる方も、みなさん気をつけてください」とつづる。

アリスムカイデさん(ご本人より提供)

 記者が取材した際も、「大変なご時世ですが、少しでも多くのお店が安全に続くことができればいいなと思っております」と、コロナ禍に苦しむ飲食店に対して心を配っていた。

 これを読んだ飲食店経営者の皆さんは、コロナ対策を導入する際に、その機械の間違った使い方をしていないか? 人体に影響はないのか? 本当に感染対策に効果的なのか? をよく調べた上で取り入れてほしい。

 よかれと思って安易に行ったことが、お客さんの健康や人生を損ねるばかりか、損害賠償問題にも発展しかねないのだ。

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