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開業祝いに花ではなく「デザイン」を贈るサービス「デザケイ」って?【ヤオヤ】

2021年1月27日 8:48 am

 店舗開業や会社設⽴の際、ロゴマークや名刺、看板、ウェブサイトなど、自社らしさを表現するデザインの制作を検討する人も多いだろう。

 しかし初めてデザインを依頼する場合、デザイナーとの⾦額における価値観が折り合わず、発注を断念するケースも多い。

 その一方で、開業祝いには祝い花を贈られることが多いが、「お祝い花が沢山届いたが、店頭に置ききれない」とか、「いただいた観葉植物がお店の雰囲気に合わない」といった理由から、昨今は開業者が「祝い花」の贈呈を断るケースもみられる。

 ブランディングデザインを手がけるヤオヤ(大阪府吹田市・くわたぽてと社長)は、この双方をマッチングさせ、開業する人がお祝いで贈られる「祝い花」の費用を、ロゴマークや名刺・チラシなどのデザイン費用にあてることができる、マッチングプラットフォームサービス「デザケイ」https://dezakei.com/)のβ版を2020年9月にリリースした。

「デザケイ」利⽤の簡単な流れ

①お祝い主催者が、開業する会社・店舗の「お祝い専⽤窓⼝ページ」をウェブ上で開設する

②友⼈・仕事仲間など、お祝いをしたい人へページをシェア。お祝い主がウェブ上でお祝い⾦を贈る

③開業者は、集まったお祝い⾦に応じてデザイン(ロゴマーク・名刺・ウェブサイトなど)をデザケイのデザイナーとともに作成する

④「デザケイ」からお祝い主一覧リストが共有されるので、開業者はお祝い主へお礼が行える

 お祝いをされる側(開業・移転・周年を迎えるほう)は、初期費用が0円で始められるというメリットがある。

「デザケイ」利用の流れイメージ

 お祝い金の合計金額から、「デザケイ」のデザイナーに依頼する場合は10%、外部のデザイナーに発注する場合は20%の金額をサービス利用手数料(専用WEBページ作成料・決済手数料など)として同社に払う。別途振込手数料が発生する場合は発注側の負担となる。

 現在は、限定100社までは手数料が5%となるキャンペーンを実施中だ。

 同社代表のくわたぽてとさんは、「今やデザイン的視点は、⼤企業だけではなく、これから開業される⼩規模事業者にとっても必要となる」と述べる。

 今回、サービスの向上とより多くの人々に利用してもらうためのシステム開発に向け、1月15日から2月25日まで、CAMPFIREにてクラウドファンディングを開始した。

クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/view/358376
プロジェクト⽅式:All-in⽅式(⽬標⾦額に満たない場合も、計画を実⾏し、リターンを届ける方式)

 「ズルい名刺」専門デザイナーでもあるくわたさんは、「デザケイ」というサービスを始めた経緯について、多くの人に「デザイン」の可能性を感じてもらい、開業する人もデザイナーも、お互いがwin-winになる環境をつくりたかったからだという。