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小規模店の9割が売上減少見込みも2021年は7割が「ある程度回復」と予想【シンクロ・フード調べ】

2020年12月27日 11:34 am
 さらに、今年一年を振り返っての感想を聞いてみたところ、「最悪な一年だった」、「心身ともに疲弊した」、「政府の対応の遅さに憤りを感じた」といったマイナスの声が目立った一方で、「新たな気づきやチャンスを得られた」、「国からの支援金や顧客に助けられた」など、少なからず前向きな声も寄せられた。

 以下の回答を読みながら、年末年始は来年の店舗経営について、心静かに考えてみるのもいいかもしれない。

<回答抜粋>
とにかく大変だった、疲れた
・厳しかったの一言に尽きる(大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・過去類を見ないような大変な1年でした。繁忙期がことごとくつぶされ、国・自治体からの支援金も微々たるもので、倒産寸前でした(東京都/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)

・2020年は、売上が大幅に落ち込み、非常に苦しい年になりました。そんな中、様々な助成金の申請や休業手当等の取り組み、Go Toイートの申請など、初めての取り組みや作業が多く、非常に大変でした(神奈川県/カフェ/31~50店舗)

・政府も自治体も、初めての事態に混乱と停滞ばかり。出口の見えない毎日に疲弊した(東京都/和食/1店舗)

自分の中の常識や、世間の変化を感じた
・ご来店頂くお客様の大切さと、当たり前だと思っていたものが、自店にとって大切な「付加価値」であったことに気づかされた1年だった(埼玉県/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)

・コロナの影響で宴会や飲み会が無くなり、大きな打撃を受けた。今後、コミュニケーションや余暇のスタイルが大きく変化すると思うが、飲食店もそれに合わせて変わるべきか、これまでの営業のやり方を継続するか悩むところ(東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

新たな気づきやチャンスを得られた
・今までのやり方を見直すいい機会になった。テイクアウトもデリバリーも、セルフオーダーシステムも、コロナ禍がなければまずやらなかった。そういう意味で変革の年になったと思う(東京都/カフェ/1店舗)

・客数や売上の減少はもちろん厳しいが、店舗施設や人事面などについて、立ち止まって見直す機会となり、結果的として良い人材を得るチャンスにつながった(東京都/イタリア料理/11~30店舗)

支援金や顧客に救われた
・国や都の給付金に助けられました(東京都/カフェ/1店舗)

・常連様に助けられた印象。コロナによるライフスタイルの変化で、多くのご近所の方が新たな常連客になってくれた(東京都/イタリア料理/2店舗)

最後に、来年に向けた目標や、同業者への応援メッセージをうかがったところ、以下のような声が寄せられました。

<回答抜粋>
・しゃがんだ分、跳べる。ウィズコロナは負の側面ばかり語られるが、おかげで更なる合理化、サービスの拡充に目を向けることができたのではと思う。それらが実を結ぶ年になると信じて頑張りましょう!(東京都/カフェ/1店舗)

・今できることを全力でやり、柔軟な頭で新たな顧客獲得を考える。コロナが落ち着いても、この先何年かは厳しい状況が続くと思いますが、決して負けないように頑張りましょう(東京都/専門料理/1店舗)

・ピンチの中でもしっかり前を見つめ、チャンスを見出して、やるっきゃない。自分だけじゃない、みんな苦しいから、負けられない(東京都/その他/1店舗)

・食の楽しみを提供していくという思いを忘れずに、新しい常識を取り入れてアップデート!新型コロナを進化の起爆剤とする!(東京都/焼肉/2店舗)

・これからもしばらくはこの状態が続くと思いますので、新しい生活様式に対応した「新しい営業様式」を模索していきましょう(千葉県/カフェ/1店舗)

・飲食店に関わる業者の方にも深刻なダメージがあることと思います。長期戦になると思いますが、踏ん張りましょう(東京都/和食/6~10店舗)

・負けてたまるか(愛知県/専門料理/3~5店舗)

・「遊び場」としての飲食店は生き残ると思います。お客様に気軽に遊んでもらえるように、私たちが笑って、気持ちを切らさないよう頑張りましょう!(東京都/居酒屋・ダイニングバー/2店舗)