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「日本ネーミング大賞2020」で〈一番搾り〉〈午後の紅茶〉が優秀賞を受賞【キリンホールディングス】

2020年12月4日 8:43 am

 念願の自分の店を持つにあたり、どのような店名にするかで悩んだ経営者は多いはずだ。せっかくなら、多くのお客さんの印象に残り、長く愛されるような名前をつけたい。ネーミングは簡単なようで、実は非常に難しい行為だ。

 そんな折、特許庁の後援を受けた一般社団法人日本ネーミング協会(岩永嘉弘会長)が主催し、今年初開催となる「日本ネーミング大賞2020」https://j-naming-award.jp/)において、キリンホールディングス〈一番搾り〉が「アルコール部門」で、〈午後の紅茶〉が「飲料部門」で、それぞれ優秀賞を受賞した。

 「日本ネーミング大賞」は、優れたネーミングを表彰することで、ネーミングの重要性を広く社会に発信し、産業の発展に寄与することを目的に、今年初めて開催されたアワードだ。

 同アワードでは、2019年10月1日から2020年9月30日までの間に、日本国内で販売または提供されている「商品名」「サービス名」「社名」などのうち、商標登録され広く親しまれているものが対象で、2016件の中から全15部門の優秀賞や審査員特別賞などを決定した。

〈キリン一番搾り生ビール〉商品概要

 1990年発売。「純粋さ」を極め、一番搾り麦汁だけを使用する「一番搾り製法」を採用した、キリンビールのフラッグシップ製品。〈一番搾り〉は、製法名をネーミングに採用した、日本で初めてのビールブランド。

受賞理由

 「嗜好品としての味わいや、シズルを感じさせるネーミング」、「一番最初に搾った麦汁だけで造るビールはおいしいと感じさせられる提示力の高さ」など、複数の審査委員から高い評価があり、「アルコール部門」で優秀賞を獲得した。

〈キリン 午後の紅茶〉商品概要

1986年発売。家庭でも手軽に飲むことができる、本格的なおいしさのペットボトル入りの紅茶飲料という新たなカテゴリーを創造した、キリンビバレッジのフラッグシップ製品。ネーミングには、日本にも英国のような紅茶の習慣を根付かせたいという思いを込めた。 

受賞理由

「紅茶飲料の一時代を築いたネーミング」、「英国のアフタヌーンティーに対する憧れを、うまく日本語に転換している」、「『午後』の一言で、どれほど世界観が変わるのかを感じた」、「『午後ティー』という愛称も、親しまれた証拠」など、複数の審査委員が高く評価し、「飲料部門」で優秀賞を獲得した。

 日本ネーミング協会は、「2019年度の商標登録出願件数は19万773件を数え、さらに経済のグローバル化によって、世界に通用する国際競争力のあるネーミングや商標権の重要性はますます高まっている」としたうえで、「しかし、開発者情報や由来が明確ではなく、ネーミングの体系化は進んでおらず、ネーミングをつくるクリエイターへの意識も低い現状がある」と指摘する。

 「ネーミングは、モノとコトが世の中に生まれ出るための羅針盤であり、商品に命を与える存在。日本ネーミング大賞は、審査とプロモーションを通じて、ネーミングの重要性を広く人々へ伝え、ネーミングを取り巻く環境を充実させることで、生活文化と経済の発展をめざしていく」という。

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