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国内初! 無人自動走行ロボが飲料などを移動販売する実証実験開始【京セラCS】

2022年7月29日 2:05 pm

 京セラコミュニケーションシステムは、温・冷蔵機能を備えた無人自動走行ロボットが商品を運び、公園やマンションなどを周回して移動販売を行うサービスの実証実験を始めた。実験エリアは千葉市美浜区の幕張新都心地区で、7月27日から8月10日までの期間、土日を含む週5日で運行する予定。公道(車道)を走行する無人自動走行ロボットを活用した移動販売の実証実験は国内初となる。

 同社は、無人自動走行ロボットの多様な用途での活用可能性調査と技術検証を進めており、これまでにも2021年8~9月に北海道石狩市で、2022年3月に千葉市美浜区の幕張新都心地区で無人自動走行ロボットを活用した「配送サービス」の実証実験を実施した。今回、走行実績のある千葉市の同じエリアで初めて「移動販売サービス」の実証実験を行う。

 無人自動走行ロボットには冷蔵機能が搭載されているため、今回は夏向けに冷たいドリンクやゼリーなどを公園、マンション、高齢者向け住宅などを回りながら販売する。購入者が車体に搭載されたタッチパネルで商品と個数を選択し、スマートフォンで電子マネー決済すると、ロッカーが解錠され商品を取り出せる仕組み。今回販売する商品はイオンスタイル幕張ベイパークが提供する。

 無人自動走行ロボットの商品積載部は保冷・保温の切り替えができ、実用化されれば温かい弁当なども販売できる。ミニカー(長さ2.5m以下×幅1.3m以下×高さ2.0m以下)に準じた大きさで最高速度は15km/h。ロボットは無人で自動走行し、走行状況を常時遠隔監視しながら自動回避が困難な状況になると遠隔操作に切り替えて走行する。