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空席がある時だけテレワークスペースとして提供! 最低席数・時間・設備条件なしで導入可能!!【Suup】

2020年10月6日 10:26 am

 飲食店などの空席をワークスペースとして利用するサービスに新たなサービスが加わる。三井物産グループの4万5000人を超える全世界の組織や社員のアイデアから新しいビジネスを創造するために設立したMoon Creative Lab(カリフォルニア州パロアルト/東京)は、飲食店の空席を活用したテレワークプレイス提供サービス「Suup」β版https://suup.me/の提供を開始した。

 利用者は、LINEhttps://lin.ee/9VaFdx6で友達追加した後にアカウント登録すると、マップに表示されたテレワーク可能な店から好みの店を選択。店舗でチェックインとチェックアウトの時にQRコードを提示して利用する仕組み。専用アプリは不要で、事前予約もする必要がない。また検索機能を強化し、「コーヒーがおいしい店」や「ウェブ会議ができる店」などのカテゴライズから店を探せる点も特徴とする。

 利用料金はドリンク1杯付きで最初の90分が税別600円となり、​以後30分毎に同200円が加算される。10月中にiOSアプリもローンチする予定。

 飲食店は、決まったスケジュールを組んで空席を提供するパターンのほか、空席がある時にだけアプリに自店を表示させ、店が混んできたら非表示にするという使い方もできる。提供するための最低席数や時間などの条件を設けていないため、不定期に空席がある時だけ利用することも可能だ。

 飲食店向け LINE公式アカウント(https://lin.ee/wiph46T)から店舗情報などを登録してスマホやタブレットなどでログインし、銀行の振り込み口座を登録すると利用できる。電源やWi-Fiが完備されていることが望ましいものの、アプリ上で店舗ごとに利用できる設備・サービスの有無を示すステータスを表示しており、モバイルバッテリーの貸し出しにも対応するため、設備が整っていなくても相談を受け付けるという。無料で1杯提供するドリンクのメニューは店側が決められる。それ以外の注文については、通常通りに店側の売上となる。

 初期費用・ランニングコストなどはかからず、決済手数料も同社が負担するため、店側の支出は同社に支払う手数料(基本は売上の50%)のみ。そのため、「利用料金―手数料」(基本は50%)と「追加注文分」が店側の売上となる

 東京23区を中心に7月から約2カ月間試験運用したところ、100店舗以上の飲食店が導入を決定したという。年内に主要ターミナルや駅周辺のみならず、住宅エリアの飲食店も含めて400店舗の導入を目指す。