東京都は、23区内の酒を提供する飲食店とカラオケ店に求めていた午後10時までの営業時間短縮の要請について、予定どおり9月15日で終了する。また、都外への外出自粛要請も解除する方針。
小池百合子東京都知事は、9月10日に開いた臨時記者会見で、「新規陽性者数は8月上旬をピークに減少傾向にある。お盆明けの8月中旬以降も継続して減少していることから、一定の抑制効果があったと考える」と述べ、予定どおり9月15日をもって、営業時間短縮の要請を終了すると表明した。
また、「事業者や利用者の理解と協力には心から感謝を述べたい。引き続き、長時間の飲食や飲酒、大声や至近距離で話すことは是非とも気を付けてほしい」と呼びかけた。
なお、今後も感染の波は繰り返されると想定した上で、感染状況によって対策を講じる「ハンマー&ダンス」(※)の考えにより、感染が拡大した際には、営業時短や都外への外出自粛を再び要請する可能性もあると示唆した。
※ハンマー&ダンス:感染が急拡大した際、休業要請や外出自粛などの制限を行うことを「ハンマー」、感染拡大が落ち着いたことで制限を緩和し、経済回復と感染拡大防止のバランス調整を行うことを「ダンス」と表現する。
■関連リンク:
記者会見(令和2年9月10日)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2020/09/10.html