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今こそサービスの再点検必要か──「接客態度が悪い店はテイクアウトをしたくない」5割超に【プレシャスパートナーズ調べ】

2020年8月22日 8:38 am

 テイクアウトができる飲食店を探せるサービス「ハピテク」を運営するプレシャスパートナーズ(東京・新宿、髙﨑誠司代表)は、2020年7月31日~同年8月5日の期間、全国の10~70代・1854人を対象に、飲食店のテイクアウトに関する調査を実施した。

 それによると、7月にテイクアウトを利用した人は6割強いたものの、5割超の人が「接客態度が悪いお店」ではテイクアウトをしたくないと考えていることが明らかになった。

■7月は60.6%が週に1回以上外食をしていた

 7月の外食頻度を尋ねたところ、「ほぼ毎日」(10.2%)、「週に2~3回」(26.5%)、「週に1回」(23.9%)の回答を合わせると、60.6%が週に1回以上外食をしていた。

7月にテイクアウトを利用した人は65.8%、利用しなかった理由は「外食をしていたから」が最多

 次に、7月にテイクアウトを利用したかどうかを尋ねたところ、「利用した」と回答したのは65.8%、「利用していない」は34.2%だった。「利用していない」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「外食をしていたから」(38.3%)が最多に。「テイクアウト利用したいお店が実施していなかったから」が18.5%、「暑くなってきて衛生面が気になるから」が16.4%と続いた。「その他」には、「ごみの片づけが発生してしまうから」、「自炊をしているから」、「デリバリーを利用しているから」などの回答が見受けられた。
■テイクアウトを利用したいシーンは「昼食」「夕食」でほぼ同率に

 8月にテイクアウトを「利用する予定」と回答した人に、最も利用したいシーンを尋ねたところ、「昼食」が48.0%、「夕食」が47.8%となり、ほぼ同率となった。「朝食」(0.9%) 、「夜食」(3.3%)はテイクアウト利用は低い傾向の一方、「昼食」、「夕食」はどちらもテイクアウトの需要が高いと言える。

■5割以上が「接客態度が悪い」お店ではテイクアウトをしたくないと回答

 また、テイクアウトをしたくないお店はどのようなお店かを尋ねたところ、「接客態度が悪い」(52.9%)が最多だった。次いで「価格が高い」(51.1%)、「待つ時間が長い」(49.8%)、「料理が冷めている」(44.2%)という結果になった。

 同社は、「5割以上の人が『接客態度が悪いお店はテイクアウトをしたくない』と回答をしていることから、飲食店は利用客に喜ばれる接客を心掛けることでテイクアウトの利用者が増え、お店のファンの獲得につながっていくと言えるのではないか」と分析する。

 2020年5月15日号の「日本外食新聞」では、8~9面でプレジャーカンパニー・サービスマネージャーの遠山啓之(とおやま・ひろゆき)さんが、「テイクアウト接客 ここに注意!!」と題し、テイクアウトやデリバリーに関するオペレーションから接客、リコグニション(認知)などについて詳しく執筆している。
 以下のURLから無料でダウンロードできるので、今こそ接客をはじめとしたサービスの再点検に役立てるのも手だ。

【5/15号《日本外食新聞》コロナ騒動・飲食店応援企画記事無料ダウンロード】
https://foodfun.jp/wp-content/uploads/85b224b5fa8c4bdcdb8fa0bc2c0426c9.pdf

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