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消費者が飲食店に求める「安心」ポイントは「店内消毒」「席間隔を開ける」「スタッフのマスク着用」【ファンくる調べ】

2020年5月21日 8:14 am

  消費者参加型の覆面調査・ミステリーショッパーサービス「ファンくる」(https://www.fancrew.jp/)を運営するROI(東京・飯田橋、益子雄児社長)は、「ファンくる」会員に対し、5月15日に調査を実施した。対象は18〜79歳の男女1000人(うち男性262人/女性738人、解除宣言の出た39県在住者=500人、解除前8都道府県エリア在住者500人)。

【調査結果のまとめ】
1:今、外食で最も利用したいのは、1位「焼肉」、2位「寿司」、3位「ラーメン」。

2:飲食店に対し、「コロナ対策をしているか重視する」が約9割。
  安心して飲食できるポイント上位は、「店内消毒」、「席間隔を開ける(案内方法や入場制限)」や「スタッフのマスク着用」。
3:全体の83%が、この数カ月でテイクアウト(持ち帰り)を利用。以前と比較して利用頻度が増えた人は65%。

 「宣言解除後、外食をする際、利用したいお店として当てはまるもの」(以下すべて複数回答)の問いでは、「焼肉」63%が1位を占め、以下「寿司」62%、3位「ラーメン」54%が次いだ。

 「和洋中料理店」「イタリアン・フレンチ」は同率の45%「居酒屋」44%だった。

ファンくる(株式会社ROI)調べ

 「飲食店を選ぶ際、お店の新型コロナウイルス対策を、どのくらい重視するか」では、全体では「とても重視する」40%と「重視する」48%と、約9割が飲食店における対策を重視している。

ファンくる(株式会社ROI)調べ

 「新型コロナウイルス対策として飲食店がどのような対策を行っていると安心か」では、「店内消毒」28%「席間隔をあける(案内方法や入場制限)」27%「スタッフのマスク着用」15%という結果になった。そのほか、「定期的な換気」14%「手指用消毒液の設置」6%などが挙げられた。

ファンくる(株式会社ROI)調べ

 「過去数カ月間で、飲食店のテイクアウト(持ち帰り)を利用したか」については、「利用した(今までも利用していた)」70%、「利用した(はじめて利用した)」13%をあわせて83%が利用していた。

ファンくる(株式会社ROI)調べ

 「新型コロナウイルス流行前と比較して、テイクアウトを利用する頻度に変化はあったか」の問いには「増えた」が65%。「変わらない」31%、「減った」4%と比較しても、約7割がテイクアウトの利用頻度が増えたと答えた。

ファンくる(株式会社ROI)調べ

 今回の調査において同社は、「緊急事態宣言が解除された39県とまだ解除されていない8都道府県での間で、設問項目に対して大きな意識差は見られなかった」と指摘。消費者が最も行きたい飲食店上位の「焼肉」「寿司」業態は、「家庭では再現しにくい食事への欲求が見られる」と分析する。

 また、「飲食店において消毒や換気など、ウイルス対策を実施しているかについて重視する人が全体の約9割に達しており、今後も飲食店の徹底必須項目となりそうだ」と指摘する。

 さらに「直近のテイクアウト利用は増加しており、新型コロナウイルス感染が完全には収束していない中で、今後も需要は伸びていくだろう」と予想する。