最近は企業同士のコラボレーション企画が盛んだ。ビール×菓子や、飲食店×調味料といった異業種の組み合わせが多いなか、なんと調味料×調味料のライバル会社同士がタッグを組んだ。
今回のブルドックソース×カゴメが共同で〈ブルドックソース〉と〈カゴメトマトケチャップ〉の使い方を提案していくこのコラボ、家庭用向けの販促ではあるが、飲食店にとってもヒントとなりそうなものがある。
例えば、〈ブルドックソース(中濃・とんかつ)〉2に〈カゴメトマトケチャップ〉1を合わせると、デミグラスソース風に仕上がる。両社の試算によると、デミグラスソース缶(以下デミ缶)を2人前使うよりもメニュー単価で84円減になるというのだ。
また、〈ブルドックソース(中濃・とんかつ)〉1に〈カゴメトマトケチャップ〉1でルウ不要のビーフシチューが作れる。デミ缶(5人前)を使用するより、1人前あたり74円のコストダウンとなる。
気になるお味はというと、ブルドックソースによる味認識装置測定では、中濃ソース+ケチャップはデミ缶よりも旨味がなんと170%アップ! ケチャップ2対ソース1を加熱したところ、酸味は38%減に。後味の苦味もデミ缶に比べて16%減と、旨味は増しながら苦味や酸味は抑えられる結果になったのだ。
ちなみに試食したソース×ケチャップを使用したハンバーグやハヤシライスなどは、優しくもまろやかな旨みがある家庭の味だったが、プロの料理人ならさまざまなスパイスや隠し味を駆使することで、その店ならではの味に仕立て上げられそうだ。
どこの冷蔵庫にもある常備調味料で、注文のつど1人前から手軽に作れるソース×トマトケチャップの組み合わせ。簡便調理で味もアップしながら、原価はダウンできるというのだから、試してみる価値はある。