人手不足対策として、さまざまなロボットが開発される中、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、人手不足が深刻化している飲食・小売、食品、施設管理の3分野でのロボット実装を加速するためのモデル構築に取り組む特別チーム「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」を組成した。
同タスクフォースは、ロボットを開発・供給するシステム会社など(システムインテグレーター)とロボットを利用するユーザー企業で構成。人手不足対策としてロボットの開発・導入は有効な手段ではあるものの、現時点では特定企業のオペレーションを想定した活用範囲の狭いロボットが多く、このままでは高コスト構造から抜け出せず、ロボットの幅広い導入が進まないことを懸念し、立ち上げることになった。
システムインテグレーターでは、カフェロボットの導入実績を積んでいるQBIT Robotics(東京・半蔵門、中野浩也社長)が主に飲食・小売分野でのロボット実装モデルの検討・構築を担う。同社は「多くのユーザー企業やロボットメーカーと深くロボット活用への対話と検討を実施し、企業の壁を超えてロボット実装モデル創出に努める」と意気込みを示している。
飲食・食品分野のユーザーとして、ロイヤルホールディングス、スシローグローバルホールディングス、がんこフードサービス、キユーピーが名を連ね、ユーザー側が既存の業務プロセスや施設環境を見直すことを前提に、ロボットを実装しやすい「ロボットフレンドリーな環境」作りに取り組む。
経産省では3月末をめどに3分野でのロボット実装モデルを取りまとめる方針。
タスクフォースメンバーは以下の通り
【システムインテグレーターなど】
青山学院大学
FA プロダクツ
QBIT Robotics
ソフトバンク
TechMagic
東海大学
東陽機械製作所
日本ユニシス
【ユーザー】
イオン
がんこフードサービス
キユーピー
スシローグローバルホールディングス
トヨタ自動車
パナソニック
パルコ
東日本旅客鉄道
ファミリーマート
本田技術研究所
三菱地所
森トラスト
ロイヤルホールディングス
ローソン