国産チキンの消費促進や調査・情報提供などを行っている一般社団法人日本食鳥協会(東京・岩本町、佐藤実会長)は、10を「とり」、0をハートに見立てて「すき」、8を「やき」と読み、毎年10月(0)8日を「鶏すきやきの日」と制定し、これを機に全国の飲食店との連携を進めるなど「鶏すきやき」を広める活動を始めた。
同協会の佐藤実会長は、「『鶏すきやき』は牛肉より安価でかつヘルシーで、さまざまな部位の違いを楽しめ、鶏の脂と甘辛い割下との相性もいい」という魅力を広く発信したいと3年前から考えていたが、「鶏すきやき」に合う専用たれがなかった。今回、会員企業のヤマモト(京都・亀岡、山本剛史社長)が監修した〈鶏すきのたれ〉が完成したことから、10月8日を記念日に制定し、普及させることとした。
〈鶏すきのたれ〉は、2種の醤油を独自にブレンドしたもので、非加熱・無加水で甘さ控えめに仕上げたもの。同協会推薦商品としてキャンペンーンなどで認知度を高めるとともに、現在、業務用についても準備している。加えて、「鶏すきやき」との相性を追求した、京都の佐々木酒造とコラボした特別純米酒〈鶏〉も協会のロゴ入りラベルで展開する。
飲食店では、神奈川・茅ヶ崎の「SaCURA茅ヶ崎」で15年前から地鶏「天草大王」を使い、皮を炭火で炙ってから鍋に入れる〈天草大王の鶏すき鍋〉を提供しているマジェスティック(東京・中目黒、丸尾真佐樹社長)がキャンペーンに協力。丸尾真佐樹社長は「『鶏すきやき』は江戸時代末期から親しまれており、『牛すきやき』より歴史が古い。焼き鳥や唐揚げのように『鶏すきやき』も一般的になるよう協会と一緒に活動していく」と語った。
今後、同協会では飲食店と連携しながら「鶏すきやき」や関連商品の普及を推進する。










