調査・統計ニュース

忘・新年会など職場の飲み会が75%から約60%に減少【HPグルメ外食総研調べ】

2025年6月4日 12:42 pm

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が、首都圏・関西圏・東海圏の20~69歳の男女を対象に実施した、「職場の飲み会に対する期待と参加実態」調査によると、忘・新年会などの飲み会が開催された割合は、2017年調査と比較して約15ポイント減少した。一方で出席率はほぼ変わらなかった

(※グラフ中「2016年」とあるのは「2017年」の誤りです)

 過去1年以内に行われた職場の飲み会について、最多は「忘年会」(35.3%)で2位が「送別会」(22.9%)、僅差の3位が「歓迎会」(22.0%)だった。このトップ3は17年調査と変わらないが、各会の実施割合はいずれも大幅に減少。「どれもない」は25.1%から40.1%に増加し、何らかの会があった割合は17年調査の75.0%から59.9%に減った
 一方、出席率は17年比で見ると会により増減が入り混じっているものの、大きな差はみられなかった。

 職場の飲み会のイメージとしてポジティブなイメージでの回答では「普段会話しない人と会話できる」が最多の30.4%となり、「上司、同僚、部下の人物理解が進む」(25.2%)、「おいしいものが食べられる」(24.6%)と続いた。
 ネガティブなイメージでは、「気を使い、くつろげない」が最多の36.3%となり、「かえってストレスがたまる」(29.2%)、「プライベートな時間が削られる」(28.5%)が2、3位だった。性年代別では20~50代女性でネガティブなイメージの数値が多くの項目で高く、女性はややネガティブなイメージが優勢であることが明らかになった。

(※グラフ中「2016年」とあるのは「2017年」の誤りです)

 今後参加したい職場の飲み会では、「忘年会」(23.3%)が実施割合、参加割合と併せて1位となったことから、同総研は「忘年会が職場の飲み会の代表格と言えそうだ」としている。そんな中、最も割合が多かった「どれもない」が過半数の56.2%を占め、17年調査の42.6%から大幅に増加。いずれの会についても17年に比べて参加意向が下がっている。
 性年代の傾向では、特に女性の40代以上で参加意欲が低かった。

 

 同調査は4月1日~11日にインターネットで実施され、7590件の有効回答を得た。