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若者よりも50、60代の方がお酒離れが進んでいる!? 外食市場調査発表 【ホットペッパーグルメ外食総研】

2019年9月11日 9:08 pm

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研(以下、HPG外食総研)が発表した18年度(18年4月~19年3月)の外食市場調査によると、首都圏・関西圏・東海圏の3圏域合計の市場規模は、2年連続で前年度比プラスとなる4兆1350億円(1.5%増)だった。

 詳細を見ると、外食単価は前年度比0.2%増の2589円と前年並みだったものの、外食実施率(76.6%、前年度比3ポイント増)と外食頻度(月4.2回、同0.03回増)ともに微増した結果、延べ回数が増えて市場規模が拡大した。

 業態別の実態では、延べ外食回数シェアで居酒屋が16.8%と最大だったものの、夕方以降の飲酒率は3年前に比べて1ポイント減った。年代別の内訳を見ると、よく言われている20代よりも50代、60代に飲酒離れが進んでいることがわかった。

 HPG外食総研の稲垣昌宏上席研究員は「社会の変化により、仕事関係の人との飲み会が減る一方、家族や友人とショッピングモールや郊外型店舗に車で出かけ、食事主体の外食を楽しむ機会が増えたことで、50、60代がお酒を飲む機会が減ったため」と分析。外食する店も職場・学校の近くから居住地近くに移り、時間帯も平日の終業後が減り週末が増加しているとした。一方、「データは取っていないものの、リタイア後の高齢者による昼飲みが増えているとの声も多く聞く。リタイア後の世代が減った分の市場を補っているのかもしれない」と話した。

 詳細は、HPG外食総研( https://www.hotpepper.jp/ggs/wp-content/uploads/2019/09/18%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9A_190903.pdf )で確認できる。