厚生労働省は12月6日、レストランや居酒屋などの飲食店での食べ残しの持ち帰りに関して、初の食品衛生ガイドライン案をとりまとめた。
持ち帰る消費者側の自己責任であることを前提とし、そのうえで利用客は飲食店側が示す注意事項などを守るべきであることなどが示された。来年度から運用を始める予定。外食業界で進む食品ロス削減の取り組みをサポートするものとなる。
ガイドラインでは、飲食店側には持ち帰りに適する商品の検討にあたって、衛生管理計画に従って十分に加熱されているものや常温保存が可能で、水分含量が少ない食品であることなどを考慮したうえで設定することとしている。
持ち帰る際の容器は、飲食店側が衛生的に保管しているものを用意するが、原則として移し替えは持ち帰る利用客が実施することとした。また、フードコートの場合は異なる店の食品を同一の容器に詰めないことなども示した。
持ち帰りの食品を利用客が衛生的に扱えるよう、喫食するまでの時間や運搬時の温度管理などへの注意事項は飲食店側がチラシなどを用いて伝達することなどが望ましいとしている。