AIやノーコードツールを活用したアプリ開発を手掛けるCrossroads(東京・西新宿、辻泰地社長)は11月15日、飲食店で1日だけ働く「スキマバイト」向けに、シンプルなマニュアルを簡単に作成できるツール〈スキマの達人〉をリリースした。
その日限りの単発バイトを求人・応募できる「スキマバイト」サービスは、使い勝手の良さから導入店舗もワーカーも拡大している。しかし、「店の雰囲気と異なる服装・身だしなみで出勤してしまった」「思っていた業務と違う」など、業務に関する情報が不足することで起きるミスマッチが現場で大きな課題になっている。そこで同社は、このようなミスマッチの解消を目的としたシンプルなマニュアルを簡単に作成できるツールを開発した。
〈スキマの達人〉で作成するマニュアルは、必要最低限の情報をストレスなく短時間で確認できるシンプルなデザインにこだわった。事前に準備されているひな形は概ね5分以内で確認できるボリュームを想定して作成されており、自店に合わせてカスタマイズした内容を送信後、通常7営業日程度でマニュアルがPDFで納品される流れとなる。
そのひな形も、「作り方が分からない」「文章を考えるのは苦手」「ゼロから作る時間は無い」という人でも簡単に作れるよう文章と画像が事前に入力されており、自店に合う内容にするだけでマニュアルを作れるようになっている。
さらに、文字ばかりのマニュアルでは短時間で業務内容をイメージすることは難しいため、スマートフォンで撮影した現場の写真を直接アプリ内のマニュアルに反映できるように設計されている。
これにより同社は、初めての業種や店舗に応募するワーカーが、自分の経験や身だしなみが職場に適しているかを確認でき、出勤後のミスマッチを減らすことができるとしている。また、業務内容についてのマニュアルを事前に提供することで、勤務当日の移動中などにさっと業務概要を把握することができ、スムーズに業務に入ることを期待できるという。
店舗が利用する際は、アプリ内に事前に用意された「出退勤編」「身だしなみ編」「洗い場編」「ホール編」の4種のひな形の中から作成するマニュアルを選択。ひな形に示されているモデルケースの文章や画像の修正・入れ替えなどを行いながら独自のマニュアルを作成する。操作はスマートフォンとPCのいずれにも対応しており、スマートフォンだけで完結させることも可能だ。
利用料金は以下の通りで、支払いはクレジットカードのみとなっている。
出退勤マニュアル : 8800円
身だしなみマニュアル: 1万6500円
洗い場マニュアル : 1万6500円
ホールマニュアル : 2万2000円