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店頭と同価格でも利益を出せる!? 「出前」に特化した宅配サービスの試験運用開始【タイミー】

2020年5月19日 1:30 pm

 新型コロナウイルスの影響により導入する飲食店が増えているデリバリー代行について、手数料の高さや配達時のトラブルなどが課題として浮かび上がっている。そんな中、スキマバイトアプリ「タイミー(Timee)」を運営するタイミー(東京・渋⾕、⼩川嶺社長)は、店のスタッフが配達する〝出前〟に特化した新たな宅配サービス「タイミーデリバリー」を開発し、東京(渋谷区・目黒区・世田谷区・六本木エリア)と大阪(梅田エリア)で試験運用を始めた。

 小川社長は「デリバリーについて調べているうちに、配達効率が悪いため手数料が向上し、店内商品を10円でも安く提供したいと考えていた商品の値段が崩壊し、多くの人が毎日気軽に頼むことすらできないという負のスパイラルが起きていることに気づいた。この現状を変えたいと思い、多くのヒアリングを行い、飲食店起点で考えて作り上げた」と開発の経緯を説明。現在、営業できずに働く場のないスタッフの就労にも役立つとしている。

 注文は30分前までの予約制で、時間ごとに注文個数の上限を設定することもできる。利用者は商品代金と配送料300円を支払い、飲食店側はタイミーに商品代金の15%を支払う仕組みとなっている。仮に800円の弁当ならタイミーに支払う手数料は120円となり、差額の180円は店にバックされる。つまり2000円までなら手数料の15%分は配送料でカバーできる。これにより、店頭価格と同額で販売しても利益を確保できるようになる。また、店舗スタッフが直接届けるため、反応や要望などを聞いて、その後のサービスに活かすことにも役立つという。

 タイミーは、同サービスを利用するメリットとしては、出前を始める際の課題となる「注文の集客」と「配達ルートの最適化」の二つを提供できる点を挙げる。また、プラットフォーマーとしてさまざまな店舗の注文状況を把握できるため、それらのデータが積み重なれば、新たなノウハウの提供などにもつながるとしている。

 検証作業に参加した飲食店からは「他の3つのデリバリーサービスと比べて、3倍の注文があった」との反応があり、3週間で受けた注文全体のうち約40%が2回以上という結果を得た。試験運用開始に合わせて、6月22日まで何回注文しても配送料を一律1000円で利用できるキャンペーンなども実施している。

 今後、6月に正式版のアプリをリリースしエリアを都内23区に拡大。その後も順次エリアを広げながら、9月には関東・関西・東海・九州の全域でサービスを提供し、21年には全国に広げる計画を立てている。

 現在は試験運用のβ版のため、LINEから注文を受け付けており、同社と店長でライングループを作り、注文状況や日々のレポートも提出している。6月に予定している正式版のアプリをリリースした後は、タブレットで注文状況の確認ができるようになるという。

 現在、エリアに関係なく導入に興味を持つ飲食店向けに、問い合わせを専用フォーム(https://form.run/@timee-1589361254)で受け付けている。

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