冷凍技術が急速に発達し、冷凍した食材を使う機会も多くなる中、解凍時の品質劣化が課題となっている。そこで、業務用冷凍冷蔵庫などを製造販売するフクシマガリレイは9月2日、2段階で解凍することで品質劣化を防ぐ〈ステップ運転機能付解凍庫ノンフロンタイプ〉を発売した。
同製品では、食材の品質劣化が発生しない温度までは高温度解凍ですばやく解凍し、表面温度が上昇した時点で低温度解凍に切替えて解凍することで品質劣化を防止するとともに、短時間での解凍を可能にした。解凍後は自動で保冷モードとなる。
また、冷媒にはノンフロンで地球温暖化係数(GWP)が1のR1234yfを採用。従来機種のR404A(GWP:3920)と比べて地球温暖化係数が著しく低く、地球環境に配慮した製品となっている。さらに、マイクロチャンネル凝縮器の採用により冷媒封入量を削減し、溶接箇所を減らすことでガス漏れリスクも低減させたという。
外形寸法は、幅755×奥行800×高さ1950mm。上室が235L、下室が232Lの2室となっている。製品質量は155kg。冷却性能は解凍が0~25℃、保冷が0~10℃。オープン価格で年間販売台数は1000台を目標とする。