中小企業や個人事業主向けにデジタル化を支援する事業を手掛けるペライチ（東京・御徒町、安井一浩社長）は、作成費無料で自社アプリを直感的な操作のみで作れるツールをリリースした。
同社は、決済や予約などの販促機能を兼ね備えたホームページ作成ツール〈ペライチ〉などを販売する中、プログラミングの知識やスキルがなくても、直感的な操作で短時間で独自のアプリを作成できるノーコード型のアプリ作成ツールを開発。設定画面でテンプレートを選択し、画像やテキストを入力、表示順を入れ替えるだけでオリジナルアプリが完成する。
アプリの作成費は無料で、iOSとAndroidの両方に対応しているためスマートフォンを選ばず、「Apple App Store」や「Google Play Store」への審査申請や掲載後の管理もペライチが無料で代行する。また、約100カ国語に対応しており、日本語で作成したアプリであっても、アプリの設定画面から言語設定するだけで、アプリ内の文字情報がアプリユーザーの希望する言語に自動翻訳される。
追加できる機能の一例
さらにアプリ作成にあたって、どの機能をいくつ利用しても料金は変わらず、ウェブビュー機能を搭載しているためアプリ内でWebサイトの表示も可能。〈ペライチ〉で制作したホームページの予約や決済などの機能をそのままアプリに反映し、Webサイトとアプリ間でデータ共有できるため、〈ペライチ〉の管理画面で予約や販売状況を一元管理できるという。
今回の開発経緯について同社は、「2023年12月にドコドアより事業譲受したノーコードアプリ制作サービス〈applimo〉のユーザーデータを分析したところ、６割強のユーザーが100ダウンロード以下で、９割以上が1000ダウンロード以下だった。そして、〈ペライチ〉のメインユーザーが個人事業主であるため、同程度のダウンロード数になると予想。通常のアプリ開発は初期費用として数万～数十万円のコストと月額費用が発生し、コストや手間を理由にアプリ作成を諦めるユーザーが多いことから、独自のアプリ作成サービスの開発に着手した」と説明する。
月額利用料は、ダウンロード数によって変動する累進加算方式で、100ダウンロードまでは1ダウンロードに付き55円かかり、101～300ダウンロードの場合は1ダウンロードにつき33円となる。「Apple App Store」と「Google Play Store」で独自アカウントを作る場合は、管理代行費として月額１万1000円が別途必要となる。
月額料金表
