台湾ウイスキーブランド「KAVALAN」３月から輸入販売契約を締結し19品を販売【日本酒類販売】

　酒卸大手の日本酒類販売（日酒販）は２月27日に都内で発表会を開き、台湾の飲料大手の金車グループが製造するシングルモルトウイスキーブランド「KAVALAN（カバラン）」の輸入販売代理店契約を締結し、３月から国内でKAVALANブランド19品を販売すると発表した。

　価格帯は税別5500～３万7000円台を予定。また来夏にはKAVALANブランド誕生15周年記念のプレミアムウイスキー２種（価格未定）を発売する。

　KAVALANは2008年に発売された台湾産高級ウイスキーで、15年と16年にはカテゴリーごとの最高賞を決めるウイスキーのコンペティション「ワールド・ウイスキー・アワード」で２年連続で世界一に選ばれ、現在は60カ国以上に輸出されている。

　KAVALAN商品の輸入販売権は15年から総合商社のリードオフジャパンが所有していたが、今年１月に契約が切れたのを機に日酒販が権利を取得。同社は21年に台湾産RTDのカバランハイボール缶を販売しており、その縁で今回の契約に至ったという。

　日酒販の倉本隆社長は「我々が長年培ってきた流通網で販路を拡大し、飲食店でKAVALAN商品を提供してほしい」と述べ、金車グループの李玉鼎（アルバート・リー）総経理は「日酒販の強い販売力でKAVALANの愛飲者が増えてほしい」と期待を込めた。