リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が実施した、首都圏・関西圏・東海圏での「0次会」についてのアンケート調査によると、「0次会」の経験がある人は22.8%で、平均予算は2403円という結果となった。今回の調査では、「0次会」を、「1次会の前に別のお店で1人または参加者の一部で軽く飲んだり食べたりすること」と定義している。
ホットペッパーグルメ外食総研が、2017年3月以降での「0次会」の経験を尋ねたところ、「0次会をしたことがある」は22.8%だった。時期別では、コロナ前(17年3月~20年2月)が20.5%で、コロナ中(20年3月~23年4月)の10.5%、コロナ後(23年5月~現在)の13.2%よりも高かった。
性年代別では、30代男性が29.0%と最も高かったが、「コロナ後」に限ると20代男性が19.1%と最も高かった。また圏域別では、首都圏が24.8%に対して、関西圏が21.0%、東海圏が18.4%と圏域による差も大きかった。
「0次会」を実施した理由や目的については、「時間の余裕があった」が68.7%を占めた。同社では、「あまり計画的に行われていない様子から、首都圏で経験率が高かった理由として、リモートワークの浸透度合いや、圏域が広いため時間的余裕をもった移動になることが関係していることも考えられそうだ」としている。他の理由としては、「早く飲み始めたかった」(33.3%)と「1次会の前に特に親しい人との会話を楽しみたかった」(26.5%)が比較的高かった。
「0次会」の予算については平均が2403円となり、「2000~2500円未満」(21.6%)と「1000~1500円未満」(20.3%)のシェアが多くなっている。性年代別では、60代男性の平均予算が最も高く3208円、次いで60代女性が3163円と続き、20・30代女性は2000円を下回った。また、圏域別では「0次会」参加の経験率が最も低かった東海圏の平均予算が2671円と、他の圏域よりも高かった。
同調査は12月1~11日に、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女を対象にインターネットで実施され、人口推計(総務省)における割付別にサンプル数を補正したため、補正後のサンプル数は9835件(首都圏5698件、関西圏2653件、東海圏1484件)となっている。