新型コロナウイルスは「5類」に移行し、2023年3月13日以降、マスク着用は個人の判断が基本となった。コロナ後のマスクに対する人々の意識はどのように変化したのだろうか。
透明マスク〈マスクリア〉を販売する菱神産業(兵庫県加古川市、上野勇次社長)は、「従業員がマスクを着用していない店に対して、どのように感じるか」と質問したところ、「まったく良い気はしない(9.8%)」「あまり良い気はしない(28.2%)」と、約4割は飲食店の従業員にはマスクを着用して欲しいと感じていることが分かった。
一方、「そこまで気にならない(37.6%)」「まったく気にならない(8.6%)」と、4割半は気にならないと回答した。
「自身が飲食店などを利用する際、店舗側で行っている感染対策の有無は気になるか」では「はい(41.2%)」が4割と、感染対策の有無を気にしている人は一定数いるようだ。
従業員のマスク着用に関しては、「マスクあったほうが安心だと言われる(30代/女性/神奈川県)」という声のほか、「声が聞き取りにくい。表情がわからない(50代/男性/愛知県)」という意見も寄せられた。
また、「現在、自身の不織布マスク着用についてどのくらい重要視しているか」では、「欠かせないと思う(15.8%)」のほか、「通常は不可欠だが場所によっては外しても良いと思う(35.3%)」「ほとんど必要ないが場所によっては着用したほうが良いと思う(38.4%)」と、「場所によっては着用が望ましい」とする人が7割を超えた。
新型コロナの5類移行でかつてほどの厳密な感染対策はしなくてもよくなったものの、ウイルス自体が消滅したわけでない。また、依然としてインフルエンザやアデノウイルスといった感染症の流行も懸念されている。
店舗内で感染が流行し、多くのスタッフが欠勤になった結果、数日間の休業に──といった事態にならないためにも、対策はまだ緩めない方がよさそうだ。
この調査は2023年12月28日~2024年1月2日の間、全国20~60代の男女532人に実施された。