飲食店と卸業者をつなぐプラットフォーム〈クロスオーダー〉を運営するクロスマート（東京・日本橋、寺田佳史社長）は、中小飲食店が卸業者の指定する支払い方法に関わらず、自身や自社のクレジットカードで支払いできる決済サービス〈クロスオーダーカード払い supported by 支払い.com〉の提供を始めた。
同サービスは、BtoB取引で発行された銀行振込払いが必要な請求書を、卸業者側の対応可否に関わらずクレジットカードで決済できるサービスで、支払期限内に利用申請すれば、支払い期限を最大60日先延ばしできる（カード会社によって延長できる日数は異なる）というもの。
１社あたり最短60秒で決済手続きできるため、仕入れ先が多く振り込みにかかる業務が煩雑になりがちな経理業務の手間削減にもなるという。さらに、クレジットカード各社のポイントも貯まるため、経費削減にもつながるとしている。初期費用や新規カードの発行などは必要なく、手数料として３％を支払う仕組み。
同サービスは、中小飲食店の支払いの手間削減や資金繰りをサポートするため、クレディセゾンと法人カード提供のUPSIDERが共同運営する決済サービス「支払い.com」と提携し、Visa推奨の新たな法人決済スキーム「BPSP（Business Payment Solution Provider）」に基づき開発されたもの。
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが実施した食品飲料卸・飲食サービス業を対象にした調査によると、銀行振込での決済が７割以上（支払い85.8%、請求77.3%）となっている一方、クレジットカードの利用意向は61%と半数を上回っており、クレジットカード決済のニーズが高いことが示されている。
